飼い主からの手紙でかわいがった犬の死を知った配達員 感謝の言葉と贈り物に涙
配達先で出会いかわいがっていた犬が亡くなったことを知り、大きなショックを受けた配達員。飼い主からの手紙に胸を打たれ、「思わず涙がこぼれた」と明かした。
行く先々で犬におやつをあげて喜ばせていた男性配達員が、しょっちゅう会っていた犬の死にショックを受けた。優しい配達員に飼い主が贈った品と添えられていた手紙について、『InspireMore.com』など海外のメディアが伝えている。
■犬をかわいがった配達員
アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグでUPS配達員として働くジョン・ケッファーさんが、配達先で出会う犬におやつをあげるようになった。同僚の経験談を聞き、「良いアイデアだ」「僕もやってみよう」と考えたからだ。
それからというもの、ジョンさんは犬用のおやつを持って配達に行くようになり、多くの犬がジョンさんの到着を待ちわびるように。そのうちの一軒の家で飼われているロージーもよくなつき、ジョンさんが来る日を楽しみに待つようになった。
■飼い主からの手紙に愕然
そんなある日のこと、いつものように配達に出たジョンさんは、いつも家の前で待っているはずのロージーがいないことに戸惑った。すると「配達員さんへ ロージーより」と書いた紙が貼られた箱を発見し、添えられている手紙にも気づいた。
その手紙には「何年も配達に来るたびにロージーにおやつをくださり、どうもありがとうございました。あなたが来るたびおやつをくれることを、ロージーも知っていたんです」と書かれていた。
さらに「ですが悲しいことに、10歳になったロージーはがんを患ってしまいました。そのため安楽死させるしかなかったのです」「どうかこの贈り物を受け取ってください。これからも配達先のワンちゃんたちを喜ばせてくださいね」とも書かれており、箱の中には犬用のおかしが詰まっていたという。
■思わず溢れた涙
ロージーの死にショックを受けると同時に、飼い主の気遣いに胸が熱くなったジョンさん。贈り物はありがたくいただくことにしてその場を離れ、思わずむせび泣いたそうだ。
この出来事を公表したジョンさんは、「毎週、毎日のように配達する家があると、そこで飼われているペットとも仲良くなるものなんです」「会う時間は短くても、しっかり心に残るものなのですよ」とコメント。そして、深い悲しみに直面しながらも思いやりを忘れない飼い主に感謝を示した。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)