宝塚歌劇団の記者会見、「ジャニーズよりもひどいかも」 非難や疑問の声が殺到
宝塚歌劇団をめぐる問題で、歌劇団の記者会見に疑問や批判の声が噴出。ファンからも「もう劇団の応援なんてできない」と悲痛な訴えが。
宝塚歌劇団の宙組に所属していた25歳の女性がマンションから転落死した問題で、歌劇団が14日、兵庫・宝塚市内で会見を行い、外部弁護士による調査結果について報告。X(旧・ツイッター)では、この会見への疑問や非難の声もあがっている。
■劇団員らに聞き取り調査
女性は9月30日、宝塚市内のマンションの敷地内で倒れているのが見つかり、現場で死亡が確認された。自殺したものとみられている。
歌劇団は、女性が死に至った背景を調べるため、弁護士らで構成する調査チームを設置。宙組の劇団員らを対象に聞き取り調査を行っていた。
女性の遺族の代理人が今月10日に会見を行ない、月250時間を超える時間外労働などの長時間労働や、複数の上級生によるパワハラが原因となったことを主張。歌劇団と、運営する阪急電鉄に対して謝罪と補償を求めていた。
■いじめ、パワハラは「なかった」
この日の会見で、歌劇団側は「故人に対するいじめやハラスメントはなかった」と説明。一方で、新人公演のまとめ役などの負担による長時間労働については「健康面の配慮が足りなかった」とした。その対応策として、年間の興行数をこれまでの9興行から8興行にし、1週間の公演数を10回から9回に減らすことや、自主稽古のあり方の改善、新人公演のあり方の見直し、組のルールの整理や合理化などの案を示した。
また、木場健之理事長が12月1日をもって理事長職を辞任することや、阪急電鉄の嶋田泰夫社長ら3人の減給処分も発表した。
■「理事長辞任だけで済むの?」「応援なんてできない」
この会見を受け、Xでは「宝塚歌劇団」や「宝塚の記者会見」「長時間労働」といったワードがトレンド入り。
ユーザーからは、「理事長辞任だけで済むの? 人が亡くなってるのに」「これはちょっと…。理事長さんの辞任で幕引きさせる魂胆?」「宝塚の記者会見ひどすぎる。遺族側が納得いかないのも当たり前」と疑問や批判が。
また、歌劇団のファンからも「長年ファンやってるけどあんなひどい記者会見見たことないわ」「罪を罪と認めなくても平気でいられるようなところに、観に行きたいとは思わなくなった」「こんなひどいところにやっと10代後半になる女の子たち働かせてると知ったらもう劇団の応援なんてできないよ」と悲痛な声があがった。