有吉弘行、地上波NGの“芸人のタトゥー”問題に持論 「メッシに漫才やらせるしか…」
現状、テレビ出演時にはタトゥーを隠さなければいけないお笑い芸人。『有吉弘行の脱法TV』で有吉弘行や霜降り明星・せいやがその話題に触れて…。
■地上波の限界調査
CS・ネット番組では、規制の厳しいテレビ・地上波ではできなくなった「体を張った攻めた内容の企画」を配信できる昨今。そこで、「テレビでできないとされていることの抜け穴を探してなんとか実現しようとする」のが同番組の趣旨だ。
有吉は「言いたくはないから、ルールのなかでうまく上手にやりたいけど…でも厳しくなってるのは厳しくなってるね」と地上波について言及。そこから「落とし穴」や「乳首を映す」などコンプライアンスの問題で放送できない内容の限界・線引きを探っていく。
■脱法タトゥー芸人
放送の限界は、コンプライアンス担当者・番組プロデューサーといった同番組のコンプライアンス委員会が判断し、「これ以上放送には不適切」となったタイミングでカラーバーが入りVTRが強制終了となる流れ。
そのなかで「脱法タトゥー芸人」と題しお笑い芸人のタトゥー問題に番組は注目。「(サッカー選手のリオネル)メッシはいいのに(お笑い芸人・ウエストランドの)河本(太)はダメ…芸人の入れ墨はダメだっていうんだよ」と有吉が触れると、せいやも「たしかに。スポーツ選手とかアーティストはまだ緩いですよね。芸人はたしかに」とうなずいた。
出演陣が「観る側の感覚の問題」「さじ加減がむずかしい」と議論を交わすなか、番組は「タトゥーが入っているアーティストが芸人になる」脱法を提案。地上波でも格闘家やアーティストなど一部の人はタトゥーが入っていてもテレビ出演が可能なため、それを逆手に取った密着VTRを流していく。
■武器になればOK?
腕と足に大きなタトゥーが入ったラッパーがネタを作り、芸人として舞台に立つまでに密着したが、そのなかでお笑い番組のディレクターにネタ見せする場面が。
ネタのアドバイスとともに「芸人のタトゥーをテレビに映すのがむずかしい」理由をディレクターは解説。「逆にそれが武器になるんだったらそれはそれでいい」「タトゥーのことも触れていいものですよってひと笑い…笑いになれば別になんでもいいと思うんですよ」と持論を展開する。
このディレクターの意見にせいやは「はぁー、なるほど」「タトゥーをギャグにすればええんか」と感心。有吉も「めっちゃドキュメンタルじゃん」と深くうなずいていた。
■舞台に立つも…
このアドバイスのもと、ラッパーはタトゥーを使った芸名・ネタを採用し本番を迎えたが、舞台に飛び出た瞬間カラーバーが入りVTRは強制終了。有吉やせいやから「なんでだよ」「ウソやろ」「あかんねや」と驚きの声が漏れる。
コンプライアンス委員会は、タトゥーを映すのは問題ないが「タトゥーを見せた状態でネタをする」前例を作る判断はここではできないと解説。有吉はタトゥーが今後さらに一般化する以外に方法はないと推測し、「やっぱメッシに漫才やらせるしかない」と結論づけた。
この結果に、視聴者からは「もしもタトゥーがいっぱい入った芸人が賞レース決勝に上がってきたら、そのときに初めて前例となるのかな」「ラッパーのタトゥーは放送できてラッパーが芸人としてネタをやるのは放送できない? 意味がわからん」とさまざまな意見が寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・サバマサシ)