僧侶がスタバで動画撮影し「寄付金のおかげで満腹」 贅沢を批判する声が噴出
僧侶がスターバックスに行き、動画を撮影。「フォロワーが寄付してくれたから」と満足そうに話す様子を公開し、反感を買った。
「僧侶は質素に暮らすもの」と信じる人たちが、スターバックスでコーヒーを飲む様子を公開した僧侶に腹を立てた。ネットで議論が湧き上がったことを、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。
■僧侶がコーヒータイム満喫
タイで暮らす恰幅のいい僧侶がスターバックスに行き、庶民にとっては少々高いコーヒーを飲んでいる動画をTikTokで公開し、話題を集めた。
動画の中で僧侶は、「フォロワーさんたちからの寄付金のおかげでスターバックスに来ることができたんですよ」「大満足です」と嬉しそうに語っている。
■「贅沢だ」と批判する人も
動画を見た人たちから、批判の声が噴出。「あなたのフォロワーたちは20バーツ(約85円)の安いコーヒーを買うお金しかない」と主張し、僧侶が贅沢を楽しんでいると非難した。
また一部メディアによると、「この僧侶の行動は宗教を冒涜するもの」「不適切だと思う」という声も少なくなかったという。
■擁護派は「僧侶の自由だ」
しかし、批判された僧侶を擁護する人もいた。「コーヒーを楽しむ権利はある」「寄付されたお金を使っても問題はないはずだ」という声のほか、「そもそもこんな批判は不要だと思う」「この僧侶が何をしようが、あれこれ言うべきじゃない」という意見もある。
これら相反するリアクションを確認した複数メディアは、「僧侶の贅沢はありか、なしか」について人々が意見を交わした事実に注目。「僧侶に寄付する慣習に対し、人々が疑問を抱くようになった」と説明し、寄付金の正しい使い道について考える声が増えたと伝えている。
■過去にも「贅沢」と批判噴出
2013年には、アメリカを旅するタイの僧侶グループの写真が出回り、批判の声が湧き上がった。テーマパーク、スターバックス、ステーキハウスなどで楽しむ姿に、衝撃を受けた人が多かったという。
それもあり、内部からは「さまざまな寺院が大規模な出家プロジェクトを開催しているため、質の低い僧侶が集まっている」という意見のほか、「タイの仏教は、宗教史上『最低点』に達している」と厳しい声が上がっていた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)