理髪師の不注意で男性俳優が耳の一部を失う 「仕事に影響出た」として提訴へ
怪我を負った男性俳優は、「収入にも影響が出た」と激怒。理髪師は「仕事に集中していた」と話し、男性の主張を一部否定している。
理髪師のハサミが耳に当たり、怪我を負ったと話す男性。理髪店で起こったアクシデントの経緯とその後について、『Thaiger』などタイのメディアが伝えた。
■理髪店でアクシデント
9月28日、タイで俳優として活動する男性Aさん(26)が、所属事務所の後援者が所有する理髪店へ仲間たちと訪ねた。さっそく髪を切ってもらうことにしたが、理髪師が眠そうな様子だったため不安になったという。
目をしっかり覚ましてからカットしてほしいと考えたAさんは、理髪師に声をかけて音楽を流すなどしたが、効果はゼロ。その直後、理髪師はAさんの耳をハサミで傷つけてしまった。
■7針縫うはめに
片耳の一部が切れてしまったため、Aさんは慌てて病院へ。7針縫うはめになったAさんに理髪師は治療費1万5,375バーツ(約6万5,077円)と健康保険料を差し出したが、それ以上の補償は拒否した。
Aさんは「この怪我のせいで収入や仕事にも影響が出ました」「心身ともにダメージを受けてしまったんです」と話している。
■理髪師の主張
Aさんに怪我を負わせてしまった理髪師もメディアの取材に応じ、「眠かったという事実なんてありません」「いつも通り、僕は仕事に集中していたんです」と語った。
Aさんによると、理髪師は「傷跡の治療に必要なお金を払う」という約束を反故にしたため、そちらもAさんが自分で支払うはめになったのだという。現在、Aさんは弁護士に相談中で、理髪師と理髪店オーナーを相手取って訴訟を起こす方向で話を進めている。
■過去にも理髪店でアクシデント
2021年には、アメリカ・ボストンの理髪店で恐ろしい事故が起こった。ハサミを持ち客の髪を整えていた理髪師(当時29)が、誤って転倒。ハサミが体に深く突き刺さったため病院に救急搬送され、開胸手術を受けた。
同理髪師の同僚はメディアの取材に応じ、「刺さる位置が少しでもずれていたら死んでいたでしょうね」とコメントしている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)