「私はトランスジェンダー女性」と告げた息子に父親が暴行 世間からエールと助言
勇気を出して「私、女なの」と宣言した20代のトランスジェンダー女性。「そのせいでキレた父親に殴られました」という投稿が、ネット掲示板で話題を集めた。
カミングアウトしたことで父親に暴言を吐かれ、暴力を振るわれた元男性。「出ていきたい」「親から離れたい」と思ってはいるが、「お金がなくそれも難しい」と掲示板に書き込んだ。
■両親にカミングアウト
海外で暮らすアリーさん（23）は、19歳のときに「私は男として生まれたけれど、男ではない」「トランスジェンダー女性なんだ」と確信した。しかし、両親に事実を打ち明けることがなかなかできなかった。
そんなある日のこと、アリーさんは勇気を振り絞って両親にカミングアウト。「私、女として生きていく」と伝えたところ、父親は血相を変えて怒り始めた。
■荒れて手を上げた父親
怒り狂った父親は、「『トランスジェンダーだ』なんて言う奴は精神的におかしい」「神様に与えていただいた自然な体に逆らうのか」などと言い始めた。
驚いたアリーさんが反論したところ、父親はさらに逆上。アリーさんに罵声を浴びせて殴り倒し、「もしまたくだらないことを言ったら、もっとひどい目に遭わせるからな」などと言い放ったという。
■母親にも呆れられ…
その様子を見ていた母親は、アリーさんを擁護するどころか「あなたにはがっかりした」「（男なのに）女のフリをするなんて、本物の女性である私に対しても失礼だと思う」と口走った。
その後、アリーさんと両親はこの件に触れることはなく、何事もなかったかのように生活を続けている。心身に傷を負ったアリーさんは家を出たいと思っているが、自立するために必要なお金がないそうだ。
■「関係団体に連絡を」と助言
この経緯をまとめてネット掲示板『Reddit』に投稿したアリーさんに、多くの助言が寄せられている。まずは就職してお金を稼ぐこと、そして計画的に貯金して引っ越すことを勧めるコメントが目立つ。
また警察への通報を促すコメントのほか、「LGBTQ団体に連絡してみてはどうか」といった助言も多い。ここ日本においてもLGBTQ団体が増えており、カミングアウトとそれに伴う家族との不和など、さまざまな悩みを受け付けている。
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（文／Sirabee 編集部・マローン 小原）
