生徒に扮し家庭教師を殺害した実録犯罪マニアの女 「好奇心でやった」と自白
面識のない家庭教師を殺害した犯罪番組好きの女が、逮捕された。アプリを通じて接触し、自ら母役と娘役を演じたという。
韓国で女性を殺害しバラバラにした女が、逮捕された。女は実録犯罪の大ファンで、そうしたテレビ番組や本が好きだったという。『Mirror』や『People』が報じている。
■犯罪番組のマニアが逮捕
韓国・釜山市の警察は17日、チョン・ユジョン容疑者(23)を殺人の容疑で逮捕した。
チョン容疑者は殺人に関するテレビ番組や本のマニアで、得た知識をもとに「好奇心から」家庭教師の女性を殺害し、バラバラにしたと自供したという。
警察は「テレビ番組や本で殺人のとりこになり、誰かを殺したいという欲望に駆られ行った計画的な犯行である」と発表している。
■母と偽り教師に接近
第一報を報じた朝鮮日報によれば、チョン容疑者は「娘に英語を学ばせたい」という中学3年生の母親を装って、フリーランスの家庭教師にアプリを通じて近づいたそうだ。
殺害の3ヶ月前にネットで死体の隠し方を検索していたとされ、携帯電話の記録からも判明した。また人を殺す方法を学ぶために図書館で本を借り、実録犯罪番組を頻繁に観ていたという。
■学生の格好で殺害
犯行の手口も明らかになった。刺殺事件の2日前、チョン容疑者は家庭教師に連絡し、「自分の娘を家に行かせる」と言ったという。
そしてネットで購入した制服を着て“娘”に扮し、被害者の家に現れナイフで刺した。「背が低く、制服を着ていたため、被害者は中学生と間違えたのだろう」と、警察のスポークスマンは語った。
その後にチョン容疑者は女性をバラバラにし、漂白剤とゴミ袋を使って遺体の一部をスーツケースに入れた。それを持ってタクシーに乗り、洛東江近くの雑木林に行き袋を置いたという。
被害者の携帯電話、身分証明書、財布を奪って完全犯罪を謀ったが、不審に思ったタクシー運転手が警察に通報し、事件が発覚したという。
■家族も実態を把握
逮捕後、チョン容疑者は「口論になった末に女性を殺した」と供述していたが、彼女の家族が「実録犯罪にハマる娘」について真実を話したため、自白を始めたそうだ。
現在は精神鑑定が行われている最中で、責任能力の有無が問われている。犯行について聞かれると「気が触れていたのだと思います」と答えたという。
なお、被害者である女性家庭教師の身元は明されていない。
・合わせて読みたい→看護助手が認知症患者の指輪を外し質屋へ 夫の死後に形見としていた宝物を…
(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)