駐車トラブルで「あなたの車の詳細を記録する」と警告文 近隣住民の圧力に怯える 女性
駐車ルールを破った車に、違反切符のような警告文が貼られていた。住民任意での取り締まりが物議を醸している。
ご近所トラブルにはさまざまな種類があるが、オーストラリアに住む女性が、駐車トラブルで受け取った脅迫まがいのメッセージが物議を醸している。『Mirror』や『Daily Mail』が伝えている。
■駐車違反に警告文
オーストラリアのゴールドコーストに住む女性が、ある地域の4時間制限の駐車ルールをうっかり破ったため、「地域住民から威圧的なメッセージを受け取った」とSNSに投稿した。
車にメモが貼り付けられており、 「4時間制限区域での駐車へ警告。このエリアは空港のセキュリティのため定期的に取り締まっている。違反通知を受け取る可能性があり、あなたの車の詳細を記録します」と書かれていたという。
■住民の自警行動
女性は「車に戻ると、不気味なメモが車に貼ってありました。友好的な警告と取るべきか、自警団からの脅迫と取るべきでしょうか」と困惑した様子をSNS上に綴った。
駐車したエリアは閑静な住宅街の通りに面しており、多くの家が自宅前に車止めを置くなど、他人が駐車できない工夫をしている。女性は、その車止めを退けるようなルール破りはしていなかった。
この警告は地域の住民任意による”自警”のようなもので、法的根拠はないという。メモを見た女性は「地元にストーカーまがいの人がいるのではないか、罰金を取られるのではないかと心配になったと」明かした。
■過剰行動に擁護の声
同地域に住むネットユーザーは、この問題について「家の所有者は、誰が路上駐車できるかを決める権利はない」「駐車のことでトラブルに巻き込まれる可能性は低い」とSNSに投稿し、女性を擁護した。
また別の住民も 「もし車に違反切符が貼られていなければ、後から切符を切られる可能性は低い。おそらくその住民は、公道は公共の財産だということを理解していないのでしょう。家の前の道路を自分のものだと思っている人に、何度も出くわしています」と経験談を語った。
女性はこうした「罰せられることはない」とコメントに、ほっとしたようだ。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)