「セルフレジを使えというなら商品は割引にして」 利用客が不満をあらわに
視覚障害者や高齢者などにとっては、使いにくいと言われるセルフレジ。「それでも使えというならせめて割引を」という声が、客から上がった。
多くの店で見かけるようになったセルフレジだが、「苦手、勘弁してほしい」「セルフレジだけしかない店には行かない」という人もいる。
さらに「セルフレジ導入により人件費が削減できるのでしょう?」「それなら利用客にせめて割引サービスを」という声も客から上がっていることを、『USA TODAY』『LADbible』など海外のメディアが伝えた。
■50代女性が本音を炸裂
アメリカ・ワイオミング州で不動産関係の仕事をしているジュリー・ドミナさん(50)がメディアの取材に応じ、「小さな故郷にある食料品店でもセルフレジが導入されるようになりました」「残念に思っています」と語った。
さらに「セルフレジにはイライラしちゃうんです」「人件費は浮くでしょうが、その分客がレジを使うわけですから、(せめて買う商品の値段を)割り引いてほしいと思います」「機械のエラーはしょっちゅうですしね」「高齢者や視覚障害者にとっても利用は難しいのでは?」とも話した。
■不満の声は多く
確かに「セルフレジは嫌い」という人はおり、最近ではある人気スーパーの顧客が意見を交換するSNSのグループにも、不満が多数書き込まれた。
「値下げシールや割引シールが貼られている商品を買うときは、わざわざ店員を呼んで操作してもらう必要がある」「いくつかの商品を割引前の値段のまま買ってしまった」といったコメントも出ている。
■7割は「便利で使う」
Sirabee編集部が全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、セルフレジを「便利で使っている」と回答したのは全体の69.3%だった。
なお「不便だが使う」16.3%、「使わない」14.4%というネガティブな人の割合は世代が上がるほどに増えていき、60代が5割を上回ることが分かった。
セルフレジにはレジ業務の効率化などメリットもあるが、デメリットも多い。万引きや精算忘れなども報告されており、盗む気がない客が疑われるケース、故意か失敗か判断しにくいケースなどもあるという。
今年夏にはアメリカの食品店が、「当店ではセルフレジには頼りません」と発表。これが大きな反響を呼び、「セルフレジは苦手」「だから本当にありがたい」という声が噴出し話題になった。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)