窃盗犯が「マネキン」になりすまし 店に根気強く潜んでいたところを逮捕
ショッピングモールで窃盗を犯した男が逮捕された。マネキンになりすまし、目当ての店が閉まるまでじっと潜んでいたという。
店員の目の前で商品を盗む大胆な強盗事件は稀に発生するが、ちょっと変わった方法で窃盗を犯した男が今、世間の失笑を買っているようだ。イギリスの『BBC』やオーストラリアの『9 NWES』などが報じている。
■マネキンに扮する
ポーランドのワルシャワで少し前、ひとりの男が窃盗罪で逮捕された。現在22歳のその男は、ショッピングモールに出向くと白昼堂々「マネキン」になりすましたという。
そのまま閉店までマネキンと化した男は、店内の明かりが消え従業員が帰った隙を見計らい、モール内の店舗を転々。ジュエリーなどを含む、複数の商品を盗んだとされている。
しかし男はモール内を巡回していた警備員に発見され、警察に突き出された。
■従業員や客も気が付かず
ワルシャワ警察署によると、男は他のマネキンに囲まれて潜んでいたため、従業員でさえその存在に気が付かなかった。取り調べには「安全だと感じられるまで、じっとしていた」と明かしている。
防犯カメラには、男が衣装を着てハンドバッグを片手に持ち、他のマネキンと並びポーズを取る様子が収められていた。
■余罪も次々と
男はじつは、別のショッピングモールでも窃盗事件を起こしていた。閉店時間ギリギリまでモール内のレストランで食事をし、目当ての衣料品店が閉店すると、忍び込んで自身の服を脱ぎ、その店の商品に着替えて店を後にしたという。
他にも、ある店舗では閉店後のレジからお金を抜き取り、店内の商品を盗んでいたことも分かっている。
■最大で懲役10年の可能性
警察は、窃盗と強盗の罪で起訴されたその男の名前を明らかにしていないが、3ヶ月間拘留される間に余罪が次々と明らかになった。
ワルシャワ警察のロバート・スミアータ報道官は、最大で懲役10年の有罪判決が下される可能性があることを明らかにしている。
SNSでは「微動だにしない巧みな演技力と根気」「動かないのもすごく疲れそう」「斬新な窃盗方法だ」など多数の声が寄せられた。
・合わせて読みたい→牧師の立場悪用し窃盗団を指揮していた男が逮捕 10年間にわたり転売繰り返す
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)