膵臓腫瘍の北村総一朗、放射線治療後の検査で医師からの言葉に… 「最後に冷たい鉄の釘を打ち込まれた」
膵臓の腫瘍の重粒子線治療を受けた北村総一朗が、経過について報告。副作用への懸念を示すなか、決意もにじませた。
ドラマ『踊る大捜査線』シリーズ(フジテレビ系)の署長役などで知られる俳優・北村総一朗が10月30日、Ameba公式ブログを更新。膵臓の腫瘍の治療について近況をつづっている。
■「私のほうに有利に進んでいる」
北村は今年5月、膵臓に腫瘍が発見されたことを明かし、同年7月には重粒子線による治療を受けたことを報告していた。
この日は重粒子線治療の終了後、初めて病院を受診。「病魔と剣を交えた前半戦の勝負は、どうやら私のほうに有利に進んでいるようだ」と治療の効果があったことに触れ、「CT、採血の結果は、さしたる異常は見当たらない。少々貧血傾向あり。腫瘍も大きくなってはおらず、今のところ、転移は見られない」と説明する。
■副作用への懸念も
「正直なところ、この日までの3ヶ月間、戦々恐々、不安で落ち着かない軟弱な自分の姿を見せつけられた」と受診までの心境についてもつづる。
検査を受けた後、医師からは経過が順調である旨を告げられた後、「これは決して根治したのではなく、これから、いつ転移が現れるか分からないこと、3ヶ月点検はこれからも続けていかなければならないこと、重粒子治療の副作用はこれからも1年かけて現れる。骨や腹部に異常を感じたり、便が黒くなったらすぐ連絡するようにとの注意を受けた」と述べ、「最後に冷たい鉄の釘を打ち込まれた感じだ」と記した。
■「前へと突撃してみせる」決意
それでも、「私の場合、所詮は、老化という普遍的機構に戦いを挑む、儚い抵抗だろうか。もしそうであったとしても、益々、進取果敢に歓声をあげて前へと突撃してみせると意を決している」と前向きに。
苦痛を伴う検査や治療を受けながら病魔と闘っている人たちに向け、「その方々の、苦痛と不安は計り知れないものがあります。それを思うと言葉を失います。御回復を心よりお祈りするばかりです」と結んでいる。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)