『ジャニーズカウコン』、テレビ中継なしの年に起きた「悲劇」 会場で泣き出すファンも…
テレビ中継なしが確定した『カウコン』。ファンの間で「最悪の年」と語り継がれたことがあって…。
27日、フジテレビが年末年始の特番にSMILE-UP.(スマイルアップ、旧:ジャニーズ事務所)のタレントを起用する方針を発表。だが、例年年越しに生中継していた『ジャニーズカウントダウンライブ』は放送しないことを明らかにした。
かつて『カウコン』をテレビ放送しなかった年には、「悲劇」が起きて…。
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■14年も「放送なし」だった『カウコン』
『ジャニーズカウントダウンライブ』(旧称。以下、カウコン)は、1996年の阪神・淡路大震災の復興チャリティーイベントとして始まった。98年から東京ドームで行われ、フジテレビで生中継されるように。
12月31日の23時45分ごろから1月1日の0時半過ぎまで放送される恒例の年越しイベントだったが、今年は「放送なし」になったのだ。『カウコン』は2014年もテレビ中継されなかったが、この年はファンの間で語り継がれている。
■近藤真彦が1人で15曲も…
14年の『カウコン』に参加した40代女性のAさんは、期待を胸に東京ドームへ足を運んだという。「毎年、開催数ヶ月前にチケットを申し込みますが、14年はテレビ中継されない年だったこともあり、チケットの倍率が高かった印象です。推しのグループと一緒に年を越したいファンが集っていました」(Aさん)。
23時にスタートし、タッキー&翼やNEWS、Hey! Say! JUMPといった人気グループの曲が披露され、場内は盛り上がっていたという。ただ、年が明けた0時すぎから雲行きが怪しくなり始める。
「35周年を迎えたマッチ(近藤真彦)さんの曲が続いたんです。アニバーサリーイヤーを迎えたグループの曲が増えるのは珍しくないですし、ファンも分かっています。でも、マッチさんは群を抜いて多かったんです。一人で10曲以上歌って、まるで彼のソロコンサートのようでした…」(前出・Aさん)。
■会場で泣き出すファンも…
通常、『カウコン』では各グループが人気の高い曲を歌う「スペシャルヒットメドレー」や、NEWSがタッキー&翼の曲、JUMPがNEWSの曲など、別のグループの曲を歌う「シャッフルメドレー」が定番だ。ただ、14年は状況が違っていた。
Aさんは、「マッチさんとKinKi Kidsが『心ざんばら』、タッキー&翼と一緒に『真夏の一秒』、さらに出演者全員で『アンダルシアに憧れて』など、後輩達がマッチさんの曲を歌う流れが続いたんです。若い子の中には、彼の歌を知らないのか、ポカンとしている人もいました」と話す。
近藤の「スペシャルメドレー」が続くにつれ、会場の雰囲気も変わり始めて…。「途中で泣き出すファンもいました。自分の推しのグループの曲を聞きに来たのに、延々マッチさんの曲を聞かされて耐えられなくなったのでしょう。終盤には、マッチさんと仲のいい黒柳徹子さんが現れて、彼との昔話を披露するというおまけつき。見事にマッチ一色でした」(前出・Aさん)。
■「史上最悪の年」という声も
近藤は2021年に事務所を辞めたが、14年当時のスマイルアップタレントの中では最年長。「長男」の35周年を全員で祝いたかったのかもしれない。
だが、Aさんはため息をつく。「マッチファンは大満足だったことでしょう。でも、自分の好きなグループの曲を聞きたかったファンはショックだったはずです。ライブが終わって帰る人達の表情が暗かったのを覚えています。今でも、ファンの間で14年の『カウコン』は”史上最悪の年”として語り継がれていますよ」(前出・Aさん)。
今年、テレビ中継がないことが確定した『カウコン』。10月31日時点で開催されるかは不明だが、実施された際にはどんなものになるのだろうか──。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。
仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)