ポケモンカード万引き犯をゲームショップ店員が殺害 過剰な対応が物議醸す
ゲームショップ店員が勤務中に銃を携帯? 万引き犯への過激すぎる対応が過失致死罪に問われる。
アメリカ・フロリダ州のゲームショップで働く店員が、ポケモンカードを盗んで店から逃げようとした男に対して拳銃を発砲し、過失致死罪で起訴されている。
『HuffPost』『ABC News』などの海外メディアが報じた。
■「ポケカ」万引き犯に遭遇
フロリダ州ペンブロークパインズの警察当局によると、デリック・ゲレーロ容疑者(33)はフォート・ローダーデール郊外のモールにあるゲームショップ『GameStop』で働いていた。
その際、店内にいた1人の男が「ポケモンスカーレット・バイオレット」ウルトラプレミアムコレクションのトレーディングカード5箱を掴み、ドアに向かって走り出したという。
男が掴んだカード1箱の値段は、120ドル(約1万8,000円)ほどだそうだ。
■所持していた拳銃で…
万引きに気づいたゲレーロは腰に装着していた拳銃を引き抜いて一発発砲し、弾丸は逃げようとした男の脇腹に命中した。
男はカードの箱を手落とし、外に停めていたピックアップトラックに乗って逃走したが、3時間後に運ばれた病院で死亡が確認されたという。
■即発砲はやりすぎ?
警察によると、店舗の監視カメラには、万引き犯の男がゲレーロさんを脅したり、武器を見せたりしたことは一度もなかったことが判明しており、男の氏名は公表されていない。
フロリダ州ではスタンド・ユア・グラウンド法により、自身や他人に対して重大な危害を及ぼす可能性がある場合に武力の行使を認めているが、単に財産を守るためだけに武器を使用することは認められていない。
■カードを巡るトラブルが続発
ゲームショップの店員が勤務中に拳銃を携帯していることに加え、万引きに対して即座に発砲をしたゲレーロの対応は、たとえ銃大国アメリカにおいてもやりすぎだったようだ。
ポケモンカードを巡るトラブルは世界各地で発生しており、13日にもオランダのゴッホ美術館で、限定カード「ゴッホピカチュウ」を巡る高額転売が問題になり、カードの配布が中止される事態になっている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)