スクールバス運転手が硬貨を喉に詰まらせた男児を救助 「英雄」と感謝される 

スクールバスで苦しみだした小学生を、見事に救った運転手。「私の腕の中で死なないで」と願い必死に頑張ってくれた運転手を、小学生は「僕の英雄」と呼んだ。

バス・運転手

「硬貨が喉に詰まっちゃった」と言って息苦しそうな男児を見て驚いた女性運転手が、ハイムリック法で救っていた。『Fox News』『ABC13 Houston』などアメリカのメディアが伝えている。


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■硬貨を喉に詰めた男児

9月29日、アメリカ・テキサス州ダラスで働くスクールバス運転手のラクエル・ラドフォード・ベイカーさんが、休みをとった同僚に代わってバスのハンドルを握った。

しかしその日、バスを利用した小学生のプレストン・ベルくん(7)が、持っていた硬貨でおふざけを連発。上を向いた瞬間に落とした硬貨が喉に詰まり、取り出せなくなってしまった。

焦ったプレストンくんがラクエルさんに近寄り声をかけたところ、ラクエルさんは「吐き気がするのかしら」と考え、バスの外で吐くよう指示した。

ところが「25セント硬貨が喉に詰まったの」と聞かされ、ラクエルさんはプレストンくんを抱いてバスの外に飛び出し、何度もハイムリック法(腹部突き上げ法)を試みた。

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■見事に救われた命

ラクエルさんは両腕をプレストンくんの後ろから抱えるように回し、「息をして」と言いながら繰り返し腹部を突き上げた。

「お願い、私の腕の中で死んだりしないで」「この子を助けてあげなくちゃ、神様どうか救う力を貸してください」と祈りながら必死にハイムリック法を続けるうち、詰まっていた硬貨が取れてプレストンくんは救われた。

この日の出来事についてメディアの取材に応じたラクエルさんは、「私にも同じような年齢の子供がいるんです」「他人事とは思えませんでした」と語った。

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■「助けてもらった」と感謝

助けられたプレストンくんはラクエルさんについて、「僕の英雄だと思う、だって命を救ってくれたんだもん」とコメント。プレストンくんの母親もラクエルさんに会い、「息子を助けてくださって、本当にどうもありがとうございました」と伝えたそうだ。

退役軍人で心肺蘇生法などを学んだ経験もあるラクエルさんは、「あのとき同僚が休まず運転していたらどうなっていたことか…」「私もとても不安でしたが、パニックになるわけにはいかなかったんです」と話している。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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