自閉症男児が洗濯機に落ちて死亡 「子供から目を離さないで」と警察が注意喚起
稼働中の洗濯機の中に落ちた自閉症の男の子が、命を落としてしまった。捜査を進める警察は、「子供の監視を徹底して」と呼びかけている。
意識不明の男の子を見つけた祖母がすぐに救急車を呼んだが、男の子は助からなかった。悲劇的な事故について、『The Straits Times』など海外メディアが伝えている。
■6歳男児が家で死亡
マレーシア・イポーで暮らす女性が、自宅にある縦型洗濯機の中で意識を失っている6歳の孫を発見。「すぐに来て」という通報を受けた救急隊が駆けつけ男の子を病院に搬送したが、発見から約1時間半後に死亡が確認された。
当日、家に祖母以外の家族がいたのかなど詳細は伏せられているが、育児放棄などが招いた事故だった可能性もあるため、警察は捜査を開始した。
世話をすべきだった人物が有罪と判断された場合、最長10年の懲役、または2万マレーシア・リンギット(約62万7,808円)の罰金が科される可能性がある。
■「目を離さないで」と呼びかけも
当局は亡くなった男の子について「自閉症だった」と明かし、稼働中の洗濯機によじ登って遊んでいるうちに誤って中に落ちた可能性を示唆。検視の結果にも触れ、「鈍的頭部外傷が死を招いた」と発表した。
捜査を継続中の現地警察は、子供を持つ人たちに「どうかお子さんから目を離さないで」「しっかり監視することで、このような悲劇を防いでください」と訴えている。
■ニュージーランドでも悲劇
2021年2月、ニュージーランド南島クライストチャーチの民家で暮らす家族も、悲劇に見舞われた。
3歳の子供が、稼働中のドラム式洗濯機の中で動かなくなっているところを母親が発見。悲鳴を聞いた父親がドアをこじ開けて通報したが、子供は翌日搬送先の病院で息を引き取ったのだ。
当局は、子供が自ら洗濯機に入ったと断定。事件性はないとの結論を公表し、窒息と重度の脳損傷が死を招いたと発表している。
日本でも、子供がドラム式洗濯乾燥機内に入り込んで窒息死するなど、事故が相次いでいる。チャイルドロック機能を使う、洗濯室に子供が入らないよう鍵を閉めるなどして、危険を回避したい。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)