Amazonが2024年にもドローンによる配送開始 イタリアとイギリスで運用予定

世界的なネットショッピングサイトのAmazonが、ドローンを使った配送を始めるとして話題になっている。

2023/10/29 08:30

ドローン

大手ネットショッピングのAmazonが、無人飛行機ドローンを使って配送を開始するという。2024年をめどにイタリアとイギリス(UK)で運用するという声明を、『Aboutamazon.com』が発表した。


関連記事:マツコ、配送業者の“キュンとした心遣い”を告白 「完全にやられてるわね」

■Amazonがドローンで配送

Amazonが早ければ2024年中にも、無人飛行機ドローンを使った配送を開始することが明らかになった。同社の声明によると、実施されるのはイタリアとイギリスで、この先10年で年間5億個の荷物を配送することを目標にしているという。

Amazonのドローンプロジェクト「プライム・エア(Prime Air)」は、アメリカのワシントン州シアトルに位置する。来年末までには、具体的に運用される海外の都市名とアメリカ国内での運用都市も、発表される見込みだという。

Amazonは、この1年で最大5ポンド(約2.2キロ)の荷物を1時間以内に配送することに成功しており、少量の雨の中でも問題なかったという。

関連記事:身に覚えない不在票、その正体にゾッとした… 「絶対許さない」と怒りの声相次ぐ

■ドローンMK30

Amazonが開発したドローンは「MK30」という新型で、既存のモデルよりも静音で小型化されたものだ。今回のイタリアとイギリスの運用では、配送ネットワークと統合して同日配送の実現も目指している。

これまでのドローン配送では、テキサス州やカリフォルニア州にある配送ステーションがコントロールしていたが、MK30 では配送トラックからも運用が可能になるという。

MK30は「センスアンドアボイド」テクノロジーを搭載しているため、人や動物、障害物などを瞬時に感知して回避できる。また垂直離陸が可能なこのモデルは、既存タイプの2倍の速度で飛ぶことができ、小雨などの気象条件にも対応する順応性を備えている。


関連記事:アマプラ値上げにネット上で悲鳴相次ぐ 「泣いた」「1番ショックだわ」

■規制当局とも協力で実現

Amazonは、2013年に初めて30分間飛行できるドローン配送モデルを開発した。アメリカでは現状、アメリカ連邦航空局(FAA)の規制により、車道や歩行者の頭上でドローンを飛行させることが禁止されている。

今回の運用にあたり規制の協力にあたったイギリスのバロネス航空大臣は、「経済の活性化とゼロエミッションに貢献する試み」「消費者に多くの選択肢を提供し、安全で最大限に生かせる新しいテクノロジーの理解を深める」とコメントしている。

同様にイタリアの民間航空局(ENAC)は、「航空業界のモビリティを推進し、ヨーロッパ諸国へのインスピレーションとなる」と述べた。

・合わせて読みたい→マツコ、配送業者の“キュンとした心遣い”を告白 「完全にやられてるわね」

(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子

アマゾンの最強の働き方【Amazonでチェック】