母親の遺灰をオンラインフリマで販売 売り主は「ヒーリングのため手放したかった」
掘り出し物を見つけるTikTokerの男性が、遺灰が4,500円で販売されているのを発見。売り主が販売するに至った背景が、話題になっている。
掘り出し物を紹介する男性TikTokerが、遺灰が販売されているという話題を投稿。それに興味を持った女性TikTokerが、実際に購入した。
売り主が販売に至った背景に注目が集まっていることを、『New York Post』が伝えた。
■フリーマーケットで遺灰販売
「マーケットプレイス・ファインズ」というチャンネルを運営するマークさんは、掘り出しものを紹介するTikToker。彼はいつものようにFacebook Marketplace(Facebook上のフリーマーケット)を探索していると、30ドル(約4,500円)で売りに出された「遺灰」を見つけた。
びっくりしたマークさんは、さっそくTikTokに投稿。その遺灰は火葬証明書込みで、裏話を知りたい人には追加料金5ドル(約700円)でストーリーを共有するという風変わりなアイテムだった。
アイテムの投稿には、「無料ではトラウマを追体験できない」という意味深な言葉が付け加えられていたという。
■遺灰を買いたいTikToker
マークさんの投稿を見たTikTokerのローレンさんが、さっそく自身のTikTokに投稿。「アイテムのリストを送ってください」「裏ドラマのストーリーも買います」とコメントした。
ローレンさんは投稿で「お母さんの遺灰を売るって、そうないよね」と興奮気味に話している。Facebook Marketplaceで売られていた遺灰は、売り主の母親のものだったのだ。
またローレンさんは「遺体を土葬したり、火葬したりした後だから罪にはならないよ」と、法律上で問題がないことにも触れている。事実、アメリカには「遺体を販売してはならない」とする連邦法は存在しないため、遺灰の売買は合法なのだという。
■母親の遺灰を売った男性
マークさんの投稿には、たくさんの人が遺灰について質問を寄せてきた。マークさんは実際に遺灰を売った人物をFacebookで検索し、アメリカ・アラバマ州に住むクリス・ブラウンさんという人物が浮かび上がったため、早速コンタクトをとってインタビューにこぎつけた。
するとクリスさんは、母親との関係が円満ではなかったことを明かした。コミュニティ仲間の女性と一緒になって、クリスさんを虐待していたというのだ。
母親が亡くなって初めて本当の自由を手に入れたと実感し、ヒーリングのために母親の遺灰も手放す必要があると感じたという。
■遺灰を手にし「おばあちゃんが到着」
遺灰を買ったローレンさんは、「おばあちゃんが到着」とキャプションを付けて投稿。遺灰が入っていたのは、聖書のような分厚い本型のギフトボックスだった。
ローレンさんは箱から遺灰を取りだすと、「クリスのママをカントリーソングのコンサートに一緒に連れて行く」と、楽しそうに話している。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)