104歳で世界最高齢スカイダイバーになった女性 記録更新から1週間後に死去
アメリカ・シカゴで、104歳の女性がスカイダイビング最高齢記録を更新した。しかしジャンプを成功させた1週間後に、この世を去ったという。
アメリカ・シカゴで、104歳で「スカイダイビング史上最高齢」の記録更新に成功した女性が、快挙の1週間後に亡くなった。『ABC News』や『Independent』が報じている。
■104歳で見事なジャンプを披露
1日、シカゴの南西約140キロに位置するオタワにあるスカイダイビング施設「スカイダイブ・シカゴ」で、ドロシー・ホフナーさん(104)がタンデムジャンプを成功させた。
ホフナーさんは米国パラシュート協会公認のインストラクターにつながれ、4,100メートルからのジャンプを自らリードすると申告。頭から機外に飛び出し上空で完璧な前転を終えると、腹を地面に向けたまま見事なフリーフォールで安定飛行を成功させていた。
■年齢は単なる数字
パラシュートがゆっくりと地上に降下するのを含めて、ダイブの時間は約7分間。友人たちが祝福に駆けつけ「地上に戻った気分はどうか?」と尋ねると、ホフナーさんは「全部が楽しくて、素晴らしくて、これ以上ないくらいだった」と答えたという。
史上最高齢でのスカイダイビングを成功させ、地上に降り立った瞬間、歓声を上げる観衆に「年齢は単なる数字に過ぎない」と語っている。
ホフナーさんの親友であるジョー・コナンさんは、この日のホフナーさんの挑戦について「彼女は記録更新にも、世に知られることにも関心がなかった。純粋にスカイダイビングをしたいという理由以外は何もなかったのです」と振り返った。
■人々から感謝の言葉も
しかしジャンプを成功させた1週間後の8日の夜に、ホフナーさんは自宅の寝室で亡くなり、翌日にデイケアサービスの職員が発見したという。
ホフナーさんが初めてスカイダイビングをしたのは、100歳の時だったという。誕生日の記念に挑戦したことがきっかけだったそうだ。
これまでの最高齢スカイダイバーのギネス世界記録は、2022年5月にスウェーデンのリネア・インゲゲールド・ラーソンさんによって樹立された103歳。スカイダイブ・シカゴは、ホフナーさんのジャンプをギネス世界記録に現在申請中だ。
スカイダイブ・シカゴと米国パラシュート協会はホフナーさんの死を受け、10日に共同声明で「私たちはドロシーの死を深く悲しみ、彼女のスカイダイビング世界記録達成の一翼を担えたことを光栄に思います」と哀悼のコメントを発表した。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)