病気で弱った義父母との同居を夫が切望 「介護は君が…」に妻は戸惑い隠せず
義父には余命宣告も…。「老いた両親を支えたい」と願うようになった夫から、家の売却と義父母との同居を迫られ、妻は悩んでいる。
「両親の介護は君に任せることになる」と夫に言われ、不安を感じてはいるが、応じてあげたい気持ちもあるという妻。このまま要求を受け入れ、義両親を介護すべきなのか。
■老いて弱った義父母
アメリカで暮らす女性が、結婚38年になる夫から「俺の両親の家で暮らそう」と提案された。
義母はアルツハイマー型認知症を患い、ずいぶん弱っている。義父も「末期がんで余命は半年弱」と診断されたため、夫は「困っている両親を助けてあげたい」と考えたのだ。
夫は「俺たちの家は売却すればいい」とも話し、同居する気満々だが、心の準備ができていない女性はひどく動揺している。
■夫の兄・姉は協力せず
夫はさらに「ほぼ毎日、俺の実家には介護士が来てくれる。だから俺たちは介護士と協力して、両親を助けることになるんだ」と言うが、その夫は実際には毎日仕事に行くため、介護に協力することはないだろう。
本人からも「(介護士がいない時は)君にほぼすべて任せることになる」と告げられ、女性は言葉を失った。
子育ては終わり、実の両親や兄を介護して看取った経験もある。「Yes」と言ってあげたい気持ちはあるが、引っかかる点もまだある。夫には兄と姉がいるのに、そちらは介護に関わるつもりはまったくないのだ。
モヤモヤが募り決断を下せずにいる女性が、アメリカの人生相談コラム『Dear Abby』に投稿し、助言を求めた。
■「まず熟考を」と助言
相談を受け付けた回答者は、「『Yes』と言う前にもっと話し合うべき」と判断。「そもそも夫のきょうだいは、どの程度の経済的支援を考えているのか」といった疑問を投げかけた。
また義父については「半年以上生きて、要介護度が上がる可能性もある」と指摘。義母のアルツハイマー型認知症も進行するだろうと推測し、「自宅の売却によりお金が手に入るとはいえ、あなたは自由を失うことになる」とも伝えている。
そして罪悪感に負けてすべてを引き受けたりせず、まずは信用できる人に相談し十分に考えるよう勧めた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)