ルームメイトを刺殺した男が逮捕 動機は「礼を言わなかったことにキレられて」
態度についてルームシェアの相手に注意された男が、ナイフを握りしめて殺人事件を起こした。幼少期からトラブルが絶えなかったという。
些細なことに腹を立てた相手と口論になった男が、殺人事件を起こして逮捕された。シンガポールの『AsiaOne』や台湾の『Taiwan News』が報じている。
■ドアを開けて待っていたのに…
台湾の台北市で10日の午後8時頃、エンターテインメント施設で働くヤン(24)という男が、出勤のため三重区(さんちょうく)にあるマンションから出てきた。
そのとき、ヤンとルームシェアをしているワンさん(52)も玄関におり、ヤンのためにドアを開けて待っていてあげたが、ヤンは「ありがとう」と言わず外へ。ワンさんはヤンに「お礼の一言もないのか?」と怒ったという。
■キレた男がナイフを手にする
ヤンはすぐに「ごめんなさい。ありがとう!」と言ったものの、言い方がぞんざいだったため、ワンさんは激怒。スクーターで出かけようとするヤンを追いかけ、彼の左頬をアザができるほど殴った。
ふたりは完全に闘争状態となり、ヤンは持っていた20センチのサバイバルナイフを握ると、ワンさんの胸を3回、さらに腹部を1回刺したのだった。
■護身用サバイバルナイフを所持
その後に通行人が、血だまりの中に意識不明の状態で倒れているワンさんを発見。ただちに消防署に通報が寄せられたものの、搬送先の病院で死亡が確認された。
ヤンは犯行後に警察署に自首しており、取り調べに対し「普段から護身用のサバイバルナイフを持ち歩いていた」と明かしている。
捜査には素直に応じているといい、ワンさんを殺害してしまったことに深く反省し、後悔の言葉を口にしているようだ。
■容疑者は幼少期からトラブル
ふたりは以前からたびたび口論をしていたことが分かり、取り調べが終わり次第、ヤンは殺人容疑で起訴される予定だ。
伝えられているところによると、ヤンは父親から家庭内暴力を受けて育っており、幼少期から周囲とのトラブルが絶えなかった。
中国人の母親は父親により母国に強制的に帰国させられ、その父親も死亡。ヤンは孤独で困難な人生を歩んでいたという。
・合わせて読みたい→自殺図った少女を助け寝たきりの男性 「娘を障害者にした責任とれ」と家族に罵倒され…
(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)