ゴッホ美術館とポケモンのコラボ記念品をダフ屋が転売 公式が謝罪する事態に
アムステルダムのゴッホ美術館が、開館50周年を記念してポケモンとコラボした。しかし目玉のピカチュウプロモカードがダフ屋の買い占めにあい、主催者側がファンに謝罪する事態となった。
アムステルダムにあるゴッホ美術館が開館50周年記念として、ポケモンとのコラボによるアートコレクション展示を開始。しかし記念品のピカチュウプロモカードが、ダフ屋によって高値で転売されているという。『USA TODAY』が伝えた。
■50周年を記念したコラボ
ゴッホ美術館が、開館50周年の記念とフィンセント・ファン・ゴッホの新たな周知の意味を込め、ポケモンとのコラボアートコレクションを公開。展示期間は来年1月までを予定している。
コラボ作品には、ゴッホの自画像からインスピレーションを受けた『灰色のフェルト帽子をかぶったピカチュウ』や『ひまわりの間から覗いているキマワリ』などがあり、計6点が展示されている。
展示作品以外にも、ポケモンアドベンチャーやポケモンの描き方などを体験できるアクティビティコーナーが設けられている。
■ピカチュウプロモカードが大人気
コラボを記念し、Tシャツやポストカードなどの限定グッズも販売された。中でも一番の目玉といわれていたのが、『灰色のフェルト帽子をかぶったピカチュウ』のプロモカードだ。
プロモカードは来場者全員に記念品として配布される予定で、オンラインでピカチュウコラボグッズを購入した人にもボーナスでプレゼントされる。
オンラインでも同時発売されたものの、SNSでは「すでに売り切れ」と投稿するファンが続出するなど、その注目度の高さを伺わせた。
■ダフ屋の転売が判明
アートコレクション展示の初日は、混雑を予想して入場制限が設けられていた。しかしオンラインで同時配布だった限定カードの多くはダフ屋が回収したと判明した。
eBayなどのオークションサイトでピカチュウプロモカードがすでに転売されており、価格は安いもので100ドル(約1万5,000円)から、高いものでは1枚6,000ドル(約90万円)以上の値段がついている。
■公式がファンに謝罪
この出来事を受けたポケモンカンパニーインターナショナルが、9月30日に公式X(旧・ツイッター)でファンに向けた謝罪文を投稿した。
その投稿には「本日の『ポケモンセンター×ゴッホ美術館』の公開を心待ちにしていたファンの皆様に、お詫び申し上げます。圧倒的な需要により、コレクションは完売しました」「今後、ポケモンセンターでお買い物をされるファンの皆様に、より多くの『灰色のフェルト帽子をかぶったピカチュウ』カードを提供できるよう、積極的に取り組んでまいります」と書かれている。
■転売騒動でポケモン公式が謝罪
We apologize to all the fans eagerly awaiting our Pokémon Center x Van Gogh Museum release today.
Due to overwhelming demand, all our products from this collection have sold out. We understand this is disappointing to many who were looking to our official email and social media… pic.twitter.com/KM3ZCO1EQZ
— Pokémon (@Pokemon) September 29, 2023
・合わせて読みたい→話題の「ゴッホピカチュウ」が転売ヤーの餌食に… 9万円での販売に「悲しい」の声
(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)