「戦いごっこ」で10代少年1人が刺されて死亡 新品のナイフ購入に舞い上がり…

買ったばかりのナイフを見せ合い、「戦いごっこ」を始めた少年たち。17歳の少年が、仲の良い友人を誤って刺してしまった。

少年・友達

楽しく遊んでいた少年たちのうち、ひとりが首をナイフで刺されて亡くなった。誰も予想していなかった衝撃的な出来事について、『Thaiger』などタイのメディアが伝えている。


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■「戦いごっこ」をした少年たち

9月24日、タイ・ノーンブアランプー県で暮らす少年A(17)と幼馴染のトンさんが、購入したばかりのナイフを持って公園に遊びに行った。

新品のナイフを見せ合い興奮したふたりは、「戦いごっこ」を開始。ふざけてナイフを振り回していたところ、Aの持っていたナイフの先がトンさんの首にあたり、突き刺さってしまった。

搬送先の病院の医師たちは助けようと手を尽くしたが、トンさんは死亡。同日午後7時半に病院職員が警察に通報し、「10代少年が首に深い傷を負って死亡した」と伝えた。

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■「死んだ」と聞き号泣

病院に駆けつけた警察官たちは、救急処置室の外で待っていた友人たちに声をかけ「トンさんは亡くなった」と伝えた。誤って刺してしまったAはひどくうろたえ、床に倒れ込み「僕がトンを刺してしまったんです」と涙ながらに話した。

その場にいた友人たちはAの話に嘘はないと話し、「トンとAは小さい頃からとても仲が良かったんです」「同じ学校にも通っていました」「喧嘩は一度もしたことがないし、もめたことさえありませんでした」と伝えた。

その後、警察はAを署に連行。刺すまでの詳しい経緯について話を聞いているという。

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■不幸な生い立ち

トンさんの隣人は一部メディアの取材に応じ、「あの子の人生は苦労続きだったんです」「生後わずか3日で父親に捨てられた子です」「精神疾患のある母親に育児は無理だったため、祖父母がトンさんと母親の世話をしていました」と説明した。

「孫の遺体を家に運ぶことになるなんて、想像もしていませんでした」と話すトンさんの祖母。亡くなったと聞いた瞬間を振り返り、「気絶してしまいました」「あの子の魂だけは一緒に家に連れて帰りたい。そんな気持ちでした」とも述べた。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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