スピード違反の運転手に2億円の違反切符? 裁判所は「支払うか出廷するか選んで」
スピード違反をした運転手に、罰金「2億円」が科せられたという驚愕の出来事が、世間に波紋を広げている。裁判所に原因があるようだが…。
アメリカ・ジョージア州の男性が、スピード違反で140万ドル(約2億円)の違反切符を切られ、SNSに大きな衝撃を与えている。『ABC News』『AP News』などの海外メディアが報じた。
■印刷をミスを疑う金額
ジョージア州サバンナを運転していたコナー・ケイトーさんが、TVの取材に対応。9月に制限速度が時速55マイル(時速89キロ)の道路を時速90マイル(時速145キロ)で走行し、警察に呼び止められたと語った。
そして、発行された違反切符には「罰金140万ドル」と書かれていたため、大きく動揺したという。真っ先に印刷ミスを疑い、裁判所に電話をかけたそうだ。
■支払うか出廷するかの二択?
ケイトーさんが裁判所の職員に「打ち間違いかもしれない」と伝えると、「いいえ、あなたは罰金を支払うか、12月21日に裁判所に出廷するかのどちらかです」と返答されたという。
サバンナ当局によると、ジョージア州の法律では、制限速度を56キロ以上超えて運転した場合は裁判所に出廷しなければならず、実際の罰金は裁判官が決定するものだと述べている。
■「仮置き」の金額が原因?
サバンナ市の広報担当者であるジョシュア・ピーコックさんによると、ケイトーさんが受け取った違反切符は、裁判所が管理する電子ソフトウェアによって生成されたもので、あくまでも金額は「仮置きのもの」だという。
それがなぜ140万ドルになっていたかというと、システムが99万9,999ドル(約1億5000万円)をベースの値としているため、違反の内容次第で今回のような巨額が提示されることがあるそうだ。
なお、実際には州が定める費用に加えて、罰金が1,000ドル(約15万円)を超えることはできないとのことだ。
■裁判所がソフトを調整中
ピーコックさんはメディアの取材に対して、「その人物(ケイトーさん)は私たちの組織の誰かから違う話を聞いていたようですが、私たちは誰かを脅して出廷させるために、このような金額を提示することはありません」と語っている。
また「現在、混乱を避けるために、裁判所が仮置きの金額を調整中です」と付け加えたという。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)