新型コロナとインフルエンザ、感染したら嫌なのは? 意外にも世代差は少なく…
第9波が落ち着いてきた新型コロナウイルスと警戒レベル地域が拡大しているインフルエンザ。どちらが嫌か聞いてみたら…。
「第9波」と呼ばれていた感染拡大が、10月に入ってからやや収まった新型コロナウイルス。この秋のワクチン接種も、高齢者や持病がある人など最も多い人では7回目となる。
■インフルの「警報レベル」が拡大
一方、通常より早くから感染が拡がっているのが、これまでは冬の病気と思われていた季節性インフルエンザだ。
国立感染症研究所の発表では、10月9〜15日のデータで、全国の16都府県が「警報レベル」に。首都圏では1都3県、関西でも大阪・兵庫、西日本でも広島や福岡といった大都市圏が含まれている。
やや落ち着いてきたものの予断を許さない新型コロナと異様な流行を見せるインフルエンザ。今、人はどちらの病気をより恐れているのだろうか。
■8割は「コロナのほうが嫌」
Sirabee編集部が、10月13〜16日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「新型コロナとインフルエンザ」について調査したところ、感染したら嫌なのは「新型コロナ」と答えた人が圧倒的多数で77.5%。
「インフルエンザ」との回答が17.2%だった。
インフルエンザはタミフルやゾフルーザなど、定評のある特効薬が広く普及しているため、今年5月までは感染症法上の分類が「2類相当」だった新型コロナのほうが、恐怖感があるのかもしれない。
■世代差は小さい
新型コロナとインフルエンザについての恐怖感・嫌悪感には世代差があるのだろうか。
今回の調査結果を年代別に検証してみたところ、40代以降では「新型コロナ」と答えた人が8割を超えるものの、傾向としては大きな世代差は見られず。
高齢者がとくに重症化しやすいと言われる新型コロナだが、以前からあるインフルエンザと比べるとやはり「コロナのほうが嫌」と考える人がどの世代でも圧倒的に多いようだ。
■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)