飛行機トイレに不審物発見で爆発物処理班も出動 中身が判明し一同愕然
飛行機のトイレで不審物を発見。客室乗務員らがテロの可能性を訴え緊急着陸を要請するも、その中身は…。
飛行機は約1万メートルもの高度を飛ぶ密室であり、逃げ場がない。このたびある旅客機で、乗客らがパニックに陥ってしまった。アメリカの『NBC』や『abc』が報じている。
■トイレに不審物を発見
13日の午前9時36分、コパ航空の1機が、パナマ共和国の首都パナマシティにあるトクメン国際空港を離陸した。
同機はアメリカ・フロリダ州のタンパに向け順調に飛行していたが、客のひとりがトイレで黒いビニール袋に覆われた不審物を発見し、ただちに客室乗務員に報告した。
コックピットにも伝えられ、爆発物あるいは危険な薬品によるテロの可能性を考え、緊急着陸を要請することになった。
■飛行機は空港に引き返すも…
報告を受けた管制官はパイロットに待機を命じ、上空を約1時間も旋回したところで、ようやく引き返しの許可が下りた。
午前11時頃、同機はトクメン国際空港に着陸。空港の駐機場と離れた場所で停止し、乗っていた144人の客が降機すると、すかさず警察犬や特殊部隊を含む爆発物処理班が機内に入った。
■「不審物ではなくおむつ」
その後、空港セキュリティチームの責任者が声明を発表。「爆発物処理班が対応しましたが、不審物と思われていた物は大人用紙おむつでした。他に不審物は見当たらず、いかなる危険も排除しました」と述べた。
乗客や乗務員に安堵の表情が浮かんだが、ゴミの出し方ひとつで他人に不安や誤解を与えることがあるという事実を、誰もが痛感する一件となったようだ。
■捨て方に疑問の声も
安全が確認できると乗客は再び機内に乗り込み、同機は午後2時に離陸。午後7時に目的地のタンパ国際空港に到着したという。
世間からは「慌てすぎだろ」「過剰反応だ」といった声が上がった一方で、「万が一を考えると妥当な対応」「何か起こってからでは遅い」など理解の声も寄せられている。
また、「では生理用品やおむつはどう捨てればいいの?」「汚物は黒のビニール袋に入れるほうが良いと思うけれど…」と戸惑う声も多いため、何らかの指針が必要とされる。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)