「ジャニーズカレンダー」、社名変更でも発売の可能性…? 出版社が“手放したくない”理由
毎年恒例だった「ジャニーズカレンダー」。社名変更を受けて、来年度はどうなるのか…。
ジャニーズ事務所がSMILE-UP.(スマイルアップ)に社名変更して、1週間経った。ジャニーズを冠したグループや関連会社の名前が変わり、「ジャニーズ消滅」の流れが加速している。
毎年恒例の「ジャニーズカレンダー」にも注目が集まっていて…。
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■毎年3月に発売されるカレンダー
スマイルアップ(旧:ジャニーズ事務所)は、毎年3月に各出版社からカレンダーを発行している。既刊の2023年度(3月9日発売)は、Sexy Zone、WEST.(旧:ジャニーズWEST)、King&Prince、Snow Man、SixTONES、なにわ男子、Travis Japan(トラビス・ジャパン)、ジュニア(旧:ジャニーズJr.)、関西ジュニア(旧:関西ジャニーズJr.)と、9組のカレンダーが販売され、ファンからも好評だった。
ただ、ジャニー喜多川氏の性加害問題で揺れる中、来年2024年度版が発売されるか気になるところだ。
■「実施、中止どちらも言われていない」
ある出版関係者によれば、毎年10月頃に各出版社がどのグループを担当するか決めるという。ただ、今年はまだ動きがないようで…。
「カレンダーは、長年、旧ジャニーズ事務所の広報を務めていた白波瀬傑(しらはせすぐる)前副社長が中心になって進めていました。ただ、彼は10月15日で退社したので、今後どうなるかは分かりません。今のところ、スマイルアップ側からは実施するとも、中止するとも言われていないそうです」(出版関係者)。
■出版社の反応は…
9月の記者会見で事務所が性加害の事実を認めて以降、テレビ局はスマイルアップ所属タレントの起用に慎重になっている印象だ。こうした流れを受けて、出版社もカレンダー発売を“自粛”するのだろうか。
「『タレントには罪がない』と考える出版社もあるようです。テレビ局はスポンサーの反応を考慮して、スマイルアップタレントの起用に慎重ですが、出版社は事情が異なります。カレンダーはもともとファン向けの商品ですし、少々乱暴な言い方をすると、嫌な人は買わないという選択ができます。来年度のカレンダーが発売する可能性もあると思いますよ」(前出・テレビ局関係者)。
もちろん、スマイルアップ側が性加害問題を受けてカレンダー発売を中止することも考えられるため、100%発売するとは言い切れない。
■出版社が手放したくない「切実な理由」
カレンダー発売に意欲を見せる出版社があるのには、こんな事情もあるようだ。
前出の出版関係者は、「昨今、出版業界は雑誌や書籍が売れず、厳しい状況です。そんな中、カレンダーの売れ行きは良かったので、手放したくない出版社も多いと思います。特に、キンプリ、Snow Man、なにわ男子は爆発的に売れますからね」と語る。
来年3月、カレンダーは発売されるのか──。今後の動向を注視したい。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)