首輪を付け体に「PET」とペイントされた鹿の目撃情報 子鹿から人が飼育した痕跡
犬の首輪を付け、体には「PET」の文字が…。人の手で家畜化されていた可能性のある鹿が、目撃された。
アメリカ・ミズーリ州で、家畜化されたらしき鹿が見つかった。その背景を、アメリカ『Yahoo!ニュース』や『Field and Stream』などが伝えている。
■犬の首輪を付けた鹿
ミズーリ州の東部ジェファーソン郡で、体に「PET」の文字が書かれた若い鹿を、複数の人が目撃した。首には犬用の首輪が付けられていたという。
住民の通報を受けたミズーリ州自然保護局(MDC)の担当者は、「子鹿から人に育てられ家畜化されていた可能性が高い」と語った。現在も捜査を続けているが、居場所を突き止められずにいるそうだ。
また「野生動物を引き取ることは、逆に彼らの生存の可能性を減少させる可能性がある」「鹿をそっとしておくように」と住民に呼びかけた。
■人に馴れた行動
鹿を目撃したクレイグ・ブルックスさんは、最近になり分譲地内の家々の周りで「飼いならされた鹿を目撃する機会が多かった」「あまりにも近くに来るので落ち着かなかった」と振り返る。
飼っている1歳の子犬のレニーに、鹿が全く恐れることなく近づいたといい、「あんなに人馴れしているなんて、鹿としては普通じゃない」とも語っている。
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■野生動物を飼う危険性
春になると全米の州野生動物機関は「母親を失った子鹿を引き取り、野生の動物を家庭のペットとして育てようとする行為はやめましょう」と注意を呼びかけている。
その理由として、MDCのスコット・コーリー警部は「孤立した子鹿に同情心が湧くのは理解できる」としながら、感染症の「慢性消耗病」を発症するリスクから「野生動物をペットとして飼う行為は安全ではない」と述べた。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)