学校の服装ルール緩和にへそ出し短パン姿で抗議した父親 「娘たちは下着を隠すべき」
娘の学校が、女生徒の服装ルールを緩和する動きに。反対の父親は自ら露出の多い女性の服を着て、11時間も抗議したが…。
娘の通う学校の「服装ルールの緩和」に反発し、露出の多い服装で登場した父親が話題になっている。『Express』や『NY Post』が報じている。
■生徒の服装緩和を提案
アメリカ・アリゾナ州に住むアイラ・レーサムさんは、娘の通うヒグリー高校が「女生徒の服装ルールの緩和」を検討していることに激怒。親子会で11時間にわたり猛抗議したという。
この学校の親子会では、2001年以来更新されていなかった服装の基準を緩める議論を行っている最中だった。
緩和に賛成する親たちは「現在の服装制限は女生徒を不当に扱っている」と主張し、丈が短いものや、スパゲッティストラップ、ホルターネックのトップスなどを、許可することを提案した。
■意見は真っ二つに
しかし、この提案を問題視したレーサムさんは、教育委員会の会議の演壇でシャツを脱ぎ、露出が多い黒のクロップドトップとタイトなデニムのショートパンツ姿になり、「提案された方針では、この格好が教室で適切とされている」と抗議した。
NBCの取材でレーサムさんは 「彼らが望んでいる服装は、まるで公共プールでのドレスコードのようです」「子供たちは下着を隠すようにするべき、それだけを言いたかったんです」と行動の真意を明かした。
一方で、親子会の会長であるティファニー・シュルツさんは、レーサムさんの「新しいドレス基準に対する懸念」を否定。「他の誰かに不快感を与えるかもしれないから隠す必要があるというのは、根本的に間違っている」と語った。
親子会のメンバーのアマンダ・ウェイドさんも、 「子供とはいえ、彼女たちの自由を認める必要がある」と、子供たちの権利を認めるべきだと主張している。
■主張は通らず
レーサムさんは11時間にわたり抗議を続けたが、親子会は結局3対2の僅差で服装ルールの緩和を決定した。
意見が通らなかったレーサムさんは、「この新方針に教師も苦慮するだろう。教室では気が散るし、子供をこの地区から引き離したいと思う親も出てくるかもしれない」と不満を漏らした。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)