迷い猫がマイクロチップで身元判明し12年ぶりに帰宅 「かなり冒険好き」と飼い主
12年前に行方不明になった猫が見つかった。約322キロも離れたところで発見されたという。
■動物管理官が発見
アメリカ・カリフォルニア州リバーサイド郡の動物管理局は、動物管理官のダルトン・チャーチウェルさんが同郡ブライスの自宅の裏庭で猫を見つけ、マイクロチップをスキャンしたと発表した。
読み取った情報によると、「バターズ」と名付けられたこの猫が、2011年にサンディエゴに住む飼い主の家から行方不明になっていたことが明らかになったという。
■家族は転居
チャーチウェルさんが飼い主を捜した結果、ワシントン州に転居していたことが判明。12年の時を経て、バターズとその家族であるカステリーノ夫妻が再会を果たした。
アンジェロ・カステリーノさんは、「信じられないことでした。チャーチウェル巡査のおかげで、バターズの身元が判明しました」「本当に感謝しています。日曜日の夜に、こんな知らせを届けてくれたのですから」と喜びを語った。
さらに「バターズはかなり冒険好きな猫なので、よく外に出ていました。犬用のドアの使い方を覚えたんですが、ある日、帰って来なくなったんです」「そこら中を探しましたが、近くに渓谷があるので、コヨーテにやられたのだと思いました」と振り返り、行方を諦めていたことも明かした。
■遠距離を移動
動物サービス部門を支援する非営利団体であるASK財団は、バターズを家族の住むシアトルまで送る費用を負担することを申し出た。
ボランティアのラリー・ルドルフさんが旅に同行し、バターズをカステリーノ夫妻に引き渡した。バターズは今、弟猫の「フジツボ」と一緒に、家で落ち着いているという。
カステリノ夫妻は「バターズがサンディエゴからブライスまでの200マイル(約322キロ)以上の道のりをどのように旅したのか、見当がつかない」と語った。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)