飼い主へ重傷負わせた犬2匹に警察官が発砲 目撃した隣人らはなす術なし
大切に飼育していたロットワイラーに襲われ、重傷を負った女性。腕の状態がかなり悪く、搬送先で手術を受けるはめになった。
30代女性が大事にしていた犬がいきなり暴れだし、隣人たちも介入できないほどの事態に。駆けつけた警察官が発砲するまでの経緯と近隣住民らの声を、『9News』などオーストラリアのメディアが伝えている。
■飼い犬に襲われた30代女性
先日の午後4時35分、オーストラリア・パース在住のニキータ・ピールさん(31)が、大事に飼っていたロットワイラー2匹にいきなり襲われた。
悲鳴に気付いた隣人のブライン・スペンサーさんは、フェンスを乗り越え助けに行こうとしたが、2匹が暴れている様子を見て断念。「バットはあるが、ナイフもない」「犬を追い出すのに使えそうな物もない」と考え、とにかくフェンスを叩いて犬の気をそらすことにした。
■別の隣人も救おうとしたが…
騒ぎに驚いて駆けつけた別の隣人は、「ニキータさんを襲っていた犬に水をかけてみたんです」「すると少しのあいだ襲うのをやめたのですが、その後は僕をじっと眺め『次は何をしようか』と思案している様子でした」と話す。
隣人はさらに「僕は犬を怒鳴り続けフェンスをバンバン叩いたのですが、犬はまたしてもニキータさんに襲いかかって裏のほうに引きずっていったんです」「その瞬間、『ああ、これはやばいぞ』と感じました」と振り返った。
■警察官の咄嗟の行動
直後に警察官が現場に到着。ニキータさんの命が危ないと判断したため撃ち、1匹を安楽死させた。もう1匹はガレージに閉じ込め、その後に駆けつけた市のレンジャーに対応を引き継いだ。
両腕と両脚に重傷を負い病院に搬送されたニキータさんは、片腕の切断を回避するため大手術を受けた。今も状態は良くないというが、安定していると複数メディアが報じている。
■飼育禁止にすべき犬種も?
少し前にはシドニー在住の男性がやはりロットワイラー2匹に襲われ、「病院に搬送された」と報じられたばかりだった。
ロットワイラーは従順で忠実だが、警戒心も強い犬種と言われている。「危険」と判断されるタイプの犬に関しては、「飼育禁止にするほうがいい」という声も現地で上がり始めている。
・合わせて読みたい→12人の子の母が帝王切開で出産後に死亡 全員引き取った祖母は「死の真相知りたい」
(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)