「週末働くのが嫌なら辞職を」と迫るパワハラ上司 奴隷扱いを批判する声が噴出

会社の新しいポリシーをいきなり定め、「無理だと思うスタッフは今のうちに辞職を」と命じた上司。毎日働けという指示に、反発する声もあがっている。

スマホを操作する男性

休みの日であろうが、スマートフォンを必ず確認して働くようと、スタッフに求めた上司。とんでもないメッセージの存在が明らかになり、さまざまな声が上がっていることを、『AsiaOne』など海外メディアが伝えた。


関連記事:108歳になった女性が明かす長寿の秘訣 「子供じゃなく犬を持つこと」

■休日にスタッフと連絡取れず

中国・江西省にある会社の男性社長ウェン・ヤンビンさんが、9月23日にスタッフ3名に仕事関係のメッセージを送信。速やかな返信を望んでいたが、ちょうど土曜日であったため期待は裏切られた。

これに腹を立てたウェンさんはスタッフたちにメッセージを送信し、「新しいポリシーを定めることにした」といきなり発表した。

その内容は「来年からは週末も勤務時間とする」「無理だという人はその前に辞職するように」という命令で、「週末に返信しないスタッフを私は軽蔑する」「週末を勤務時間外と考えるな」とも伝えたのだ。

関連記事:ジャニーズ会見でルール守らない”迷惑記者”はなぜ出禁にならない? スタッフに聞いてみた結果…

■場合によって減給も

ウェンさんはさらに、メッセージを受信したことを確認すべく「スタッフ全員のスマホをチェックするつもり」と予告した。

そして「どの日も休まず働くもの。こちらはそう考えて給料を支払っている」「月に22日しか働かないのなら、(勤務日数に応じて)減給するしかない」などとスタッフに伝えた。

「『週末はリラックスできる』なんて考えている者は、昼も夜も働いている同僚の努力に感謝せよ」。そんなウェンさんの強烈なメッセージがリークしたことから、批判の声が噴出。「スタッフは奴隷か」「この上司は法を完全に無視している」といったコメントがSNSに溢れた。

関連記事:女性スタッフらに「妊娠は順番に」と上司が依頼 業務第一の方針に賛否両論

■一部スタッフは理解も…

スタッフのひとりであるリンさんは、ウェンさんの言い分に同意。「社長のおっしゃるとおりです」「会社があるおかげで私たちスタッフは良い暮らしができるのです」「感謝しています」「メッセージをきちんと確認し、遅れをとらないよう頑張ります」と返信したそうだ。

その一方で、親会社のスタッフはメディアの取材に匿名で応じ、「これはウェンさんの個人的な意見であって、当グループの方針を反映するものではありません」とコメントしている。

また一部メディアは法律の専門家による意見を紹介し、「休日に働く義務はない」といった声を伝えている。

・合わせて読みたい→108歳になった女性が明かす長寿の秘訣 「子供じゃなく犬を持つこと」

(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

パワハラ問題―アウトの基準から対策まで―【Amazonでチェック】