岡田彰布監督は「普通ではなかった」 金村暁氏が阪神タイガースのCS初戦を分析
金村暁氏が阪神・岡田彰布監督の采配を解説。CS初戦は「最高の勝ち方」と手応えを口に。
元北海道日本ハムファイターズの金村暁氏が、クライマックスシリーズファイナルステージ初戦・対広島東洋カープでみせた阪神タイガース・岡田彰布監督の采配を称賛した。
■CS初戦を振り返る
クライマックスシリーズ初戦を振り返った金村氏は岡田監督について「岡田監督は選手たちにいつも通り、普通にやれって言ったんですよ。でも、岡田監督が普通ではなかったと思う、僕は」と指摘する。
そして「1回も笑わなかった、試合中に。シーズン中はめちゃくちゃ点数が入ったらニコニコしたり、ワーっとやって選手を迎えたりするんですけど、選手を迎えるんだけど一切笑顔なし。これがやっぱり、岡田監督の凄さかなって」と話す。
また「この初戦の大事さってやっぱり一番わかってるし、この1つ取ったことによって、もう相手がもう一気に追い込まれるんですよね。アドバンテージ1つと初戦の価値っていうのがすごく大きくて」と語った。
■投手の使い方も称賛
さらに「もう1つさすがだなと、思ったのは8回の継投。これも3点リードっていうのもあるんですけど、もう普通に石井大智そのままでもいいのかなっていうところで、島本をわざわざ2アウトランナーなしからいってるんですよ」と指摘。
続けて「これは早めに勝ちパターンのピッチャーをまず試合勘に慣れさせて。この雰囲気に慣れさせる。そこでしっかりとストライクを取れるようにっていう。さすがだなと思った」と称賛する。
そして「ちょっと連勝とかしたら連投になるんですけど、ここはもうね、全然3連投なんかあたりまえにするところだし、だからそういう意味でも1イニング投げさせずに3分の1とかにしているわけじゃないですか。このへんもすごいなと思いましたね」と語った。
■「最高の勝ち方」
その後金村氏は「大山悠輔がちょっと力が入っちゃっているので心配」としながらも、「(大山選手の心配も)しいていえばですよ。 中野拓夢も全然いい感じで守備も軽快だったし、 もうなにも心配いらないっていうか」と絶賛する。
そして「こんなにすんなりこのファイナルステージにスッと入っていけるのかというぐらい、最高の勝ち方でしょ 。言うことなしです」と話していた。
■19日は伊藤投手が先発
クライマックスシリーズファイナルステージ初戦に勝利した阪神。
19日の試合は今シーズン10勝で対広島戦2戦2勝の伊藤将司投手が先発、20日には対広島戦6連勝中の大竹耕太郎投手が投げるものとみられており、「阪神有利」の声が上がっている状況だ。
広島は19日に大瀬良大地投手が先発予定。1勝を挙げ、阪神の勢いを止めることが期待されている。