飲み終わった『伊右衛門』ラベル、剥がして驚き 現れた「予想外の3文字」が最高すぎる…

『伊右衛門』ペットボトルのラベル裏に隠された秘密。じつは、半数近くの人々が「御礼の言葉」と誤解していたのだ。

2023/10/18 11:15

伊右衛門

各社の人気ブランドが鎬を削る緑茶業界。サントリーが誇る『伊右衛門』ペットボトルには、意外な秘密が隠れているのをご存知だろうか。なお4割以上の人々が、こちらの「正体」を誤解しており…。

【関連記事】サントリー烏龍茶に書かれた漢字3文字、2割超が誤解していた その正体に思わず感動…


画像をもっと見る

■環境のためのリサイクル

飲料業界に限った話でなく、あらゆる業界が重要視しているのが環境問題の改善。中でも「リサイクル」は、消費者一人ひとりの心がけが重要となってくる。

伊右衛門

ペットボトル飲料やパック飲料をゴミ捨てのため分解した際、細部に記載された「かわいらしい工夫」に気づき、思わずほっこりした経験は誰しもあることだろう。先に少しネタバラシをすると、この『伊右衛門』のラベル裏にもそんな仕掛けがあり、ボトルごとに異なった「ある文字」が記されている。

伊右衛門

そこで今回は『伊右衛門』ペットボトルのラベル裏に「記載された内容」に関するアンケート調査をとってみることに。その結果、約半数の人々が「ありそうな選択肢」に引っかかってしまったのだ…。

関連記事:日本人の約1割が「お〜いお茶」正式名を誤解していた 50年前のエピソードに思わず感動…

■「おみくじ」or「御礼の言葉」

伊右衛門グラフ

全国の10〜60代の男女1,000名を対象に「『伊右衛門』ペットボトルのラベル裏に書かれているのはどちらだと思う?」というアンケートを実施したところ、全体の55.4%が正答となる「おみくじ」を選択。

半数以上が見事、正しい回答を選択したワケだが…残る44.6%は「御礼の言葉」を選択していた。確かに、他メーカー製品を含むパック飲料には「飲んでくれて」「見つけてくれて」「たたんでくれて」といったワードと共に「ありがとう」と表記されているケースが多く、そちらの印象が強く残っていた人も少なくないだろう。

伊右衛門

そうした「御礼の言葉」が主流となっている中で「おみくじ」を採用しているというのは、かなりユニークである。そこで続いては『伊右衛門』を展開する「サントリー食品インターナショナル株式会社」に、おみくじの詳細について尋ねてみることに…。

関連記事:サントリー天然水、20年ぶりリニューアルで… ゴミ捨て時の「あの問題」を解決

■当初は「キャンペーン」の一環だったが…

2020年4月のリニューアル以降、『伊右衛門』のラベルには様々な要素が加わっていく。

サントリー担当者は「4月のタイミングでは、同ブランド最大の特長である『鮮やかな緑の水色(すいしょく)』に気付いて頂きたく、ラベル裏に縁起の良いイラストを入れていました」「そして、より多くのお客様に伊右衛門の液色に気付いて頂きたいという思いから、同年8月におみくじも加え、集めて応募するキャンペーンを実施したのが、導入きっかけです」と、その経緯を説明していた。

結果、こちらの「おみくじ要素」はユーザーから好評で迎えられ、以降も通年でおみくじ付きのイラストを表記することとなったのだ。

ご存知の通り、ペットボトルをリサイクルする際はキャップとラベルを分別するのがルール。つまり『伊右衛門』の仕様は、リサイクルに必須の分別作業をしつつ、おみくじが楽しめる…という、合理性と遊び心を見事に共存させているのだ。

伊右衛門

ちなみに、今回の取材に際して購入した『伊右衛門』ボトルをチェックすると「大大吉」と、非常に縁起の良さそうな3文字が。ボトルの底面には「おおきに」と、ユルめな感謝のメッセージが表記されており、こちらもじつに微笑ましい。

伊右衛門

なお、今回のアンケート結果を「性年代別」に見てみると、若年層(特に男性)の認知度がやや低いものの、30〜50代はいずれも半数以上が「おみくじ」の存在を認知していると判明。男性より女性の認知度が高いのも特徴と言えるだろう。

伊右衛門グラフ

こうした傾向について、サントリーは「『伊右衛門』は30〜50代のお客様を中心に支持されており、特にスーパーをご利用頂く女性のお客様からご支持を得ているため、結果は納得です」「これからもラベル剥がしと、おみくじや縁起物のイラストもセットで『伊右衛門』を楽しんで頂ければと思います」と、笑顔のコメントを寄せてくれたのだった。

伊右衛門

『伊右衛門』を飲む際は、環境に配慮した「運試し」を楽しんでほしい。もちろんリサイクルも忘れずに。

関連記事:自販機で水を買ったら「真逆の商品」出てネット民驚愕 ラベルの文字をよく見ると…

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

・合わせて読みたい→日本人の約1割が「お〜いお茶」正式名を誤解していた 50年前のエピソードに思わず感動…

(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年9月6日~2023年9月9日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)

まさかの「おみくじが楽しめない」バージョンも…【Amazon】