ウクライナと中東での戦争 極東アジアにドミノ現象をもたらすか
ウクライナではロシアによる暴力が続き、中東ではイスラエルとパレスチナが全面衝突している。それにより、中国や北朝鮮の暴走が懸念される。
■各地で勃発する戦争
ロシアによるウクライナ侵攻から既に1年半以上の歳月が流れるが、ロシアは何とかウクライナ領土に留まろうと、ウクライナ軍の攻勢を何とか食い止めようと粘っている。
事態が改善に向かう兆しは一切見えない。中東ではイスラエルとパレスチナが全面衝突しているが、軍事力の差は歴然としており、今後世界中でイスラエルとイスラムの憎悪の対立がエスカレートしないかが心配なところだ。
■北東アジアに影響するか
そして、今後の懸念事項としては、ウクライナやイスラエルで起こっているような戦争が他の地域の紛争に影響を与えないかだ。
とくに、日本が位置する北東アジアには2つの火薬庫がある。朝鮮半島では北朝鮮と韓国の軍事対立が続き、北朝鮮は韓国が日米との関係を強化することに強い不満を抱き、南北の関係は極めて冷え込んでいる。
イスラエルやウクライナで戦争が起こっている、よし俺たちもできる! などと北朝鮮が勘違いすれば、朝鮮半島は火の海となる。
■台湾有事誘発の懸念
また、もっと厄介なのが台湾情勢だ。同じように、ウクライナとイスラエルで起こっていることで、中国が軍事手段に出るハードルが下がり、台湾への軍事侵攻を誘発してしまう恐れがある。
台湾有事となれば、日本への影響はウクライナやイスラエルとは比べものになれないレベルで大きな影響が出る。各地で続く戦争が台湾有事を誘発しないかが懸念される。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)