軽飛行機の翼が直撃し芝刈り中の女性が死亡 「3人の子の献身的な母親」と友人が哀悼
アメリカの空港で、芝刈り中の女性が着陸直後の軽飛行機にはねられ死亡した。翼が頭に直撃したという。
アメリカ・オクラホマ州の空港で、芝刈りをしていた女性が着陸してきた飛行機にはねられ死亡した。『Daily Star』や『AP通信』が伝えている。
■小型機の翼が直撃
9月29日、オクラホマ州のブロークン・ボウ空港で、畑の芝刈りをしていたサマンサ・ヘイズさん(27)は、着陸した軽飛行機の翼にはねられた。
機体は1972年製のバナンザA36という軽飛行機で、パイロットのジェームズ・バクスターさん(70)は滑走路へ着陸体勢に入ったときに、空港に隣接する畑で芝刈り機を使い作業中のヘイズさんに気付いたという。
バクスターさんはヘイズさんを避けるために機体を引き上げようとしたが、機体の翼がヘイズさんの頭を直撃し、頭部外傷のため事故現場で死亡が確認された。
■パイロットを調査
ブロークン・ボウ空港は少さな市営空港で、航空管制がないことも事故の原因のようだ。この地域を管轄するオクラホマ・ハイウェイ・パトロールの広報担当者サラ・スチュワートさんは「パイロットに対して何らかの告発が可能か調査中」と述べ、パイロットに不備がなかったか調べているという。
連邦航空局(FAA)は飛行機の操縦に年齢制限はないが、民間航空会社は65歳以上の雇用を禁じている。そのため「パイロットの規制違反の可能性もある」とし、調査を続けると語った。
■友人から死を悼む声
Facebookでは、ヘイズさんの友人が「愛情深い友人であり、3人の子供たちの献身的な母親だった」「彼女はシングルマザーで、子供たちに安全で愛情深い家庭を与えるために懸命に働いた」とコメントし、その死を悼んだ。
なお空港管理者であるブロークンボウ市の担当者は、メディアの問い合わせに対しコメントを控えているという。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)