世界一周クルーズ船で生活し続ける高齢夫婦 「老人ホームに入るより安いから」
「老人ホームより安い」という理由で、世界一周のクルーズ船で生活し続ける夫婦。天気の良い日には、バルコニーで海を見ながらビールを飲むそうだ。
退職後や老後の生活に不安を感じるという人は、実に多い。そんななかで今、ある夫婦の超ポジティブかつアクティブな生き方が、「憧れる」「人生を楽しんでいて素敵!」と話題だ。アメリカの『NEW YORK POST』や『Yahoo!』が報じている。
■51便利用で船上生活500日
オーストラリア出身のマーティ・アンセンさんとジェスさん夫妻は、仕事を退職してからというもの、世界一周クルーズ船を利用し生活している。
新型コロナウイルスのパンデミックを受け一時は中断したものの、これまでに予約したクルーズ船の数は、なんと51便にものぼる。直近の旅は昨年6月16日からスタートし、船での生活はすでに500日近くになるそうだ。
■卓球から始まる1日
夫妻が船で暮らす理由は、「老人ホームに入居するより安上がりだから」だといい、旅行代理店には途切れることなくクルーズ船を予約するよう伝えている。
「これが私たちのライフスタイルなんです」と明かすジェスさん。
ふたりの1日はまず、起床後の卓球から始まる。その後、ジェスさんがフラダンスを踊りに行っている間、マーティさんは船内での新しい友人作りを楽しんでいるそうだ。
■天気の良い日にはバルコニーで乾杯
普段は映画を見たり、ダンスをしたりして過ごす夫妻。「船内ではいつでも美味しいご飯が食べられるうえ、部屋も清掃係が毎日清潔にしてくれます」と優雅な私生活を明かす。
さらに天気の良い日には夕方からバルコニーに出て、どこまでも続く水平線を眺めながらビールやカクテルを飲むそうだ。マーティさんは「素晴らしい人生ですよ」とメディアに語った。
■この先2年間は予約済み
アンセンさん夫妻は、乗組員たちの間でもちょっとした有名人だ。別のクルーズ船でも同じ乗組員に会うことがよくあり、知らない乗組員の間でも噂は周知済みだという。
こうして夫妻は多くの乗組員たちと親しくなり、誰とも家族のような関係に。現在の船旅は8ヶ月後で終わるが、その後すでに次の船を予約してあるため、今後2年間は船内での生活を送る予定だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)