「クマに襲われた」と虚偽通報した男が起訴に 「森から出たかった」と白状
「クマに襲われた」と緊急通報した男が、虚偽報告で起訴された。「森から出たくて嘘をついた」と白状したのだという。
「ケガをしている、クマに襲われた」と救急隊に通報した男。ヘリコプターも出動したが、すべて移動手段欲しさの嘘だった。そんな迷惑な事件を『News Nationt』や『Law and Crime』が報じている。
■クマに襲われたと通報
アメリカ・オハイオ州ブレックスビルのクリスチャン・レオンハルト(46)が、「クマに襲われた」と救急隊に通報した。
しかしそれは、ウェストバージニア州の森林地帯から移動するための嘘だったと捜査当局が発表。レオンハルトは、虚偽通報の罪で起訴された。
ウェストバージニア州カナワ郡判事裁判所の刑事訴状によると、9月22日の早朝、森の中にいるレオンハルトを助けるために救急隊が呼ばれた。レオンハルトは「怪我をして急斜面に取り残されている」と主張していたという。
レオンハルトは「助けてくれ! クマに襲われている」と叫び、さらに「何日も歩き続け、携帯電話が壊れ、クマが自分の周りを回っていて死にそうだ」と助けを求めたそうだ。
■ヘリで大規模捜索
救急隊を指揮した副保安官いわく、捜索救助グループはクマを追い払うために非常灯やサイレンを使い、レオンハルトの居場所を突き止めようとした。
さらにウェストバージニア州警察や他の機関からヘリコプターを手配し、捜索は大がかりなものとなった。
刑事訴状によると、レオンハルトは救急隊員との電話中に「クマにつきまとわれている」「頭に怪我をしており、出血している」と話したため、救急隊員が出血がひどい場合はシャツで圧迫するようアドバイスしたという。
■通報内容は嘘だった
2時間の捜索の後、救急隊員たちはようやくレオンハルトを発見したが、治療を拒否し「ただ森から出たかっただけだ」と主張したという。実際にレオンハルトは出血しておらず、目に見える怪我もなかった。
副保安官が言うには、レオンハルトは非常に酔っており、虚偽通報をしたことを謝罪したが、「森から出る必要があった」と話したという。その後にレオンハルトは逮捕され、緊急事態を虚偽報告した罪で起訴された。
・合わせて読みたい→汲み取り式トイレに転落した女性が救出 落としたApple Watchを拾おうと…
(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)