11歳姉と10歳弟が母親の車を運転し320キロの家出 「ケンカして腹が立った」
幼い姉弟が、母親の車を運転し家出を決行。自宅から320キロ離れた高速道路で、警察に発見された。
親と口論になるなどして、家出をしたことがある人もいるだろう。アメリカのある姉弟はとんだ行動に出たようだ。『abc News』のほか、イギリス『The Guardian』も報じている。
■車と子供たちが行方不明
話題になっているのは、フロリダ州南西部の都市ノース・ポートに暮らすの姉(11)と弟(10)。9月20日の夜、母親は自宅から車がなくなっていることに気が付き、警察に通報した。
同時に子供たちも姿を消しており、警察と家族は「自動車の窃盗犯が子供たちを誘拐して逃走中」と考え、早急に周囲の防犯カメラを確認するなどして捜索を開始した。
■車から降りたのは幼い2人だけ
それから4時間後となる翌日の午前4時頃、自宅から約320キロ離れた同州北部ゲインスヴィルの高速道路で、警察官は母親の車を発見した。
窃盗犯が乗っていることを想定した警察官たちは、銃を構えながら慎重に車に近付き、運転手に車外に出てくるよう促したという。
ところが車から出てきた人物を見るなり、警察官は仰天。なんと運転していたのは弟で、助手席に乗っていたのは姉だったのだ。
■「母親とケンカして腹が立った」
警察に保護され動機を聞かれたふたりは、「母親とケンカし、電子機器を取り上げられて腹が立った」と説明。そこで車を運転し、カリフォルニア州まで家出することを思いついたという。
またアラチュア郡保安官事務所によると、母親から日常的な虐待がなかったかなど聞き取り調査を行ったものの、その形跡は見られなかったと明かしている。母親はふたりへの刑罰を望んでおらず、姉弟は安全な方法で両親の元へ戻された。
■家出の経験は?
Sirabee編集部が全国10〜60代男女1,000名を対象に「家出の経験」について調査したところ、「何度も家出したことがある」と答えた人は、7.9%。「1回はある」と答えた人は17.3%だった。
4人に1人は家出をしたことがあることになるが、宿泊する宿代もなく「結局すぐに帰った」という人は多いという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)