唐揚げ調理中の男性が高温油へ突っ込み死亡 遺族が懸念していた高血圧で卒倒か
「高血圧を甘く見ちゃいけない」。男性の死を悲しむ遺族がそうコメントし、たびたび検査を勧めていたことなどを明かした。
以前から家族に「定期的に病院へ行くように」と勧められていた50代男性が、調理中にいきなり倒れて亡くなった。働き者だったという男性の壮絶な最期について、『AsiaOne』など海外のメディアが伝えている。
■高温の油に倒れ込んだ男性
マレーシア・ペラ州クアラカンサーにある屋台で唐揚げなどを調理していた男性(58)が、いきなり卒倒。煮えたぎる油に顔から突っ込むという衝撃的な事故が起きた。
男性は顔、胸部、背中にも大火傷を負ったが、病院に搬送された時点では生きていたとのこと。しかし相当なダメージを負っていたため手の施しようがなく、わずか90分後に息を引き取った。
なぜ倒れたのかなど詳しい報道はないが、死を招いたのは「火傷と窒息だった」と一部メディアが報じている。
■「検査は勧めていた」と話す遺族
9月21日に執り行われた葬儀の会場で、悲しみに暮れるきょうだいは男性が高血圧を患っていたことに言及。
「1年前には、僕からもあいつに『ちゃんと薬を飲めよ』『定期的に検査してもらうようにね』と伝えてあったんです」「高血圧は、甘く見ちゃだめなんです」などと語った。
万全な体調とはいえない状態だったにもかかわらず、真面目な男性は週に6日は懸命に働いていた。月曜日には屋台を閉めていたが、食材などの準備に精を出していたそうだ。
■気になる人は病院へ
マレーシアでは過去に、18歳以上の人口のじつに30%が高血圧を患っているというデータも話題になり、その原因のひとつとして運動不足が指摘された。
日本では塩分の取りすぎが最大の原因と言われているが、肥満が原因の高血圧も増えているという。
高血圧は放置しておくと徐々に進行し、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病等の発症につながる。家庭血圧が135/85mmHg以上の人、また健康診断などで高血圧と指摘された人は、医療機関に行き相談したほうが良い。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)