英国で男の子に「ゲイリー」と名付ける親が増加 絶滅危惧種の古風な名前に再脚光
2023年、イギリスで誕生した男の子の名前に「ゲイリー」が急増。近年では100位圏外で、「絶滅危惧種の古風な名前」とまで言われていた。
イギリスで今、男の子に「ゲイリー」という名前を付ける親が増えているという。「ゲイリー」は長い間、名前のランキング外で古風な名前と言われていた。『Mirror』や『Newspaper』などが報じている。
■2年でゲイリーが増加
ウェブサイト『UKベイビーネーム』によると、男の子の名前の2023年最新トレンドに「ゲイリー」が浮上し、再び人気が高まっているという。
「ゲイリー」は2022年になり、久々にトップ100入りした。それまで10年以上人気がなく「絶滅危惧種」とまで言われていたが、今後増加する可能性があるという。
世界の出産や幼児にまつわる情報を発信しているメディア会社「ベビー・センター」によると、「ゲイリー」をはじめ、「デビッド」「イアン」「ジョン」「セバスチャン」「ペネロペ」「レイラ」「サラ」といった昔ながらの名前が、若い親たちから再び脚光を浴びているそうだ。
■映画や王室から命名も
イギリスでは毎日、何千人もの赤ちゃんが誕生している。宗教的な伝統や映画のキャラクター、セレブの子などが名前のトレンドに影響を与えることが多い。
2014年には、ハリウッドの大ヒット映画『ハンガー・ゲーム』の成功により、ヒロインの「カットニス」という名前の女の子が増加した。
今年は、ヨーロッパ最大の音楽コンテスト「ユーロビジョン」で2位になったイギリスのアーティストであるサム・ライダーや、イギリス代表に選ばれたメイ・ミュラーにちなんだ名前の人気が高かったという。
またNetflixの人気ドラマ『ブリジャートン家』の登場人物「シャーロット」「ヴァイオレット」「テオ」も人気だ。
イギリスの場合、王室からの影響も大きい。ウィリアム王子の息子「ジョージ」「ルイ」、ヘンリー王子の息子「アーチー」も、トップに躍り出ている。
■古風な名前が見直される
2023年、イギリスで最も人気があった女の子の名前は「リリー」で、男の子は「ムハンマド」だったが、名前のトレンドは変化し続けている。
ここ1年間でも、「リリー」が「オリビア」を抜いて「2022年女の子につける最も人気のある名前」になったが、すぐに「ソフィア」に追い抜かれた。
しかし今年に入り再び「リリー」が1位を奪還するなど、目まぐるしく順位が入れ替わっている。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)