警察と10歳男児がカーチェイス? 助手席にいた40代父親が逮捕
父親に許可され、ハンドルを握った息子。超危険な運転を見た市民に通報されたが、逮捕されたのは父親だけだった。
通報を受けて出動した警察官たちは、大人ではなく男児がハンドルを握っていることを確認。同じ車に乗っていた父親を逮捕するまでの経緯を、『Fox News』などアメリカのメディアが伝えている。
■市民の通報で警察が出動
2日のこと、アメリカ・アリゾナ州で車を運転していた市民が、警察に「危険運転を見かけました」と通報。
これを受けて警察がただちに出動し、車線を守ろうともせずスピードをあげて走る赤いピックアップトラックを発見した。
危険な運転を続ける運転手にただちに停車するよう命じたが、なぜか命令に従わない。そこで警察もスピードを上げ、追跡を始めた。
■運転していた10歳男児
追跡開始から3分後、運転手はようやく路肩に停車。警察がさっそく車内を確認したところ、運転していたのは10歳の男の子で、助手席には男の子の父親(49)が座っていた。
警察はアルコール入りの容器を持っていた父親の身柄を確保し、詳しい取り調べを進めている。息子は罪に問われておらず、運転の仕方を学んだ経緯なども伏せられた。
逮捕された父親のほうは飲酒運転、児童虐待などで起訴されたとのこと。また未成年に運転を許可したことについても、責任を問われることになった。
■過去にも似たケースが話題に
2011年にはアメリカ・ミシガン州で暮らす男(当時39)が娘(当時9)に運転を許可。
実際に運転する様子を見た市民の通報を受け、警察が出動して停車を命じたが、娘は驚き「どうして停まれっていったの?」「私、上手に運転していたのにな…」などとぼやいた。
この件で逮捕された父親は、「俺は悪い親父じゃない」「これは児童虐待じゃない、俺はこの子の尻も叩かないんだ」「この辺りじゃ、ガキの頃から運転してあちこち移動するのさ」と話し、悪びれなかったという。
今回逮捕された父親についても、今後何を話すかに多くのメディアが注目している。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)