一方的に去った彼女に激怒し「殺し屋」を雇う 嘱託殺人事件で男2人を逮捕
外出中の女性が、見ず知らずの男にいきなり殺害された。逮捕された男は雇われた殺し屋だった。
通り魔事件とも異なるタイプの殺人事件が起き、被害者と犯人の間にまったく面識がなかった場合、警察はまずは強盗殺人か嘱託殺人を疑うことになるという。
このほどアメリカのイリノイ州で、そんな事件が起きたことを『NBC News/Chicago』『MEAWW』などが報じた。
■銃を持った男がいきなり近づく
9月22日の午前6時ごろ、イリノイ州レイク郡のウォキーガンという町で、1人の女性が車の運転席に座った状態で何者かに射殺されるという事件が起きた。
通報により現場に駆け付けた警察に、事件の目撃者は「1人の若い男がその車に向かって近づき、運転手に向かっていきなり発砲して去って行った」と説明した。助手席にいた女性は危うく被弾を免れていた。
■女性と面識がなかった犯人
警察は、運転席の女性の命を狙った計画的な殺人とみて捜査を開始。その後にミサエル・チャヴァリン=プラゾラ(26)という男の身柄を拘束した。
殺された女性と何ら面識のないチャヴァリン=プラゾーラ容疑者は、警察に「ある人物から金銭で雇われ、女性を射殺した」と供述。嘱託殺人であったことを説明し、第一級殺人および第一級殺人未遂の容疑で起訴された。
■元恋人が破局に激怒
亡くなった女性に恨みを抱いている人物が殺し屋を雇ったとみて、さらに捜査を行ったところ、警察は彼女が交際していた男と最近になって破局していたことを突き止めた。
男は、ウォキーガン在住のセフェリーノ・カリフア=ロドリゲス(35)。警察の事情聴取を受けると、女性と交際していたこと、そして嘱託殺人の容疑を認めた。
■殺人の依頼は特に罪が重い
カリフア=ロドリゲス容疑者は警察に、「一方的に別れを告げられ、腹が立った。彼女を殺してやろうと思い、殺し屋を雇った」などと話している。
裁判では第一級殺人、嘱託殺人、第一級殺人未遂の罪に問われるといい、実行犯のチャヴァリン=プラゾーラ容疑者より重い量刑が下る可能性が高いようだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)