痴漢被害女性がメディアに監視カメラ映像を提供 「容疑者を世間に晒したい」
被害女性は泣き寝入りせず警察に通報し、メディアにも接触し監視カメラ映像を送付。「訴えてみろや」と煽った男の姿が公開された。
尻に触れた男に「訴えてみろ」と煽られ、激怒した30代の女性スタッフ。事件の経緯と女性の反撃について、『Thaiger』などタイのメディアが伝えた。
■ガソリンスタンドで痴漢被害
9月21日午後3時頃、タイ・トラート県にあるガソリンスタンドに、ピックアップトラックに乗った3人組の男がやって来た。
スタッフとして働くマリカさん(30)は、運転席に座っていた男に「500バーツ(約2,041円)分の軽油を頼む」と言われ、早速給油の準備を始めた。
しかし直後に助手席の男が車を離れ、マリカさんに接近して「やっぱり1,000バーツ分頼むよ」とリクエストした。
引き受けたマリカさんが給油を終えてレジに戻ろうとした瞬間、男はいきなり手を伸ばしてマリカさんの尻を叩いた。
■「訴えろ」と煽られ激怒
ショックを受けたマリカさんは「なぜこんなことをするの」と声を荒らげたが、男は反省するどころか「訴えてみろよ」と吐き捨てるように言いその場を後にした。
メディアにこの件の情報を提供したマリカさんは、男たち3人について「政府の役人だと思うんです」とコメント。
その理由にも触れ「(私の尻を叩いた男が)政府機関のロゴ入りベストを着ていたから」と述べたが、どの部門かなど詳しいことは分からないという。
せめて容疑者の姿を晒してやりたいと考えたマリカさんは、メディア数社に監視カメラ映像を送付。警察にも被害について説明し、差し出せる証拠はすべて提供したと明かした。
■SNSで公開した女性も
タイでは性被害に遭う人が多く、数日前にはバスを利用していた若い女性(23)が被害を受けた。女性の隣に座っていた男が腕を女性の胸に当て、自慰行為を始めたという。
「武器を持っているかもしれない」と考えた女性は恐怖から叫ぶこともできなかったが、「証拠だけは残そう」「世間に晒してやりたい」と考えてこっそり男を撮影。SNSで公開するなどして話題を集めた。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)