オンラインゲーム『青い鯨チャレンジ』で殺人事件発生 専門家が子供のプレイに警鐘

ロシア発祥のオンライン殺人ゲームで、事件が起こった。専門家たちは、子供が影響を受けないよう警戒を呼び掛けている。

2023/10/04 07:30

ゲーム

2016年ごろから広まった「青い鯨チャレンジ(ブルー・ウェール・チャレンジ)」ブームの再来か。専門家たちが、子供のネット環境監視を呼びかけている。『DailyMail』や『NewYorkPost』などが報道した。


関連記事:25年の妊活を経て高齢出産した53歳女性 「赤ちゃんを見て苦労は忘れた」

■イギリス男性が死体で発見

ポルトガルの森林で、イギリス国籍の男性(35)が遺体で発見された。同じくイギリス国籍の男(26)が目撃者2人に連れられて警察に出頭したため、殺人事件として取り扱われた。

警察は殺人犯を含む男3人と女2人に事情聴取したところ、彼らは当時あるパーティに参加していたことが分かった。

当局の調べによると、パーティでは殺人ミームと問題視されている「青い鯨チャレンジ」ゲームが行われていたのだという。

関連記事:いじめ被害で13歳少女が首吊り自殺 失意の母親が「子供のSNSは監視を」と警鐘

■青い鯨チャレンジの犠牲者

「青い鯨チャレンジ」とは、2016年ごろにロシアで始まったといわれているオンラインの殺人ミームゲーム。管理者と名乗る匿名の人物が50日間で50個のタスクをプレヤーに課すもので、最後に自殺することで完結する。

このゲームで犠牲になっているのは、ほとんどが10代の少年少女。

テキサスに住む少年(15)が自身の首吊りをライブ中継したり、未成年の女子2人を自殺に追いやろうとした男(22)が実刑判決を受けたりするケースも、これまでに報告されていた。


関連記事:市原隼人主演の大人気ドラマ『おいしい給食 season3』 キービジュアルとスペシャル映像解禁

■10代のネット関与への警告

専門家たちは、自傷行為や自殺に追い込むネットでの誘導行為に警鐘を鳴らす。10代の子供を持つ親は、子供がネットで何を見ているか監視する必要があると指摘した。

また子供の引きこもりやいつもと異なる行動、自傷行為への関心など行動の変化に注意を払うべきだとしている。

「青い鯨チャレンジ」に関しては、青い鯨の絵を飾ったり、絵を体の一部に描いたりしていないかも、ゲームに参加していることのヒントになるという。


関連記事:14歳少年がチャレンジ企画で死亡しメーカーが商品撤去 若者と激辛人気の関係は…

■別名「ジョナサン・ガリンド」

ネットで「ジョナサン・ガリンド」と検索すると、実写版グーフィー(ミッキーマウスに登場するキャラクター)のような仮装の男性が現れる。

この人物は、SNSを通じて「ゲームをしませんか」と青い鯨チャレンジへ誘導するメッセージを送る仕掛け人と言われている。

2020年以降、「青い鯨チャレンジ」を「ジョナサン・ガリンド・チャレンジ」と呼ぶほど、この名前はSNSで拡散されている。

この写真の男性は、サミュエル・カニーニさんというコスプレイヤー兼マスクデザイナー。不気味なグーフィーは彼の作品だが、「青い鯨チャレンジ」の管理者ではなく無関係だという。

・合わせて読みたい→25年の妊活を経て高齢出産した53歳女性 「赤ちゃんを見て苦労は忘れた」

(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子

オンラインゲームは若年層に悪影響をあたえるのか【Amazonでチェック】