オンラインゲーム『青い鯨チャレンジ』で殺人事件発生 専門家が子供のプレイに警鐘
ロシア発祥のオンライン殺人ゲームで、事件が起こった。専門家たちは、子供が影響を受けないよう警戒を呼び掛けている。
2016年ごろから広まった「青い鯨チャレンジ(ブルー・ウェール・チャレンジ)」ブームの再来か。専門家たちが、子供のネット環境監視を呼びかけている。『DailyMail』や『NewYorkPost』などが報道した。
■イギリス男性が死体で発見
ポルトガルの森林で、イギリス国籍の男性(35)が遺体で発見された。同じくイギリス国籍の男(26)が目撃者2人に連れられて警察に出頭したため、殺人事件として取り扱われた。
警察は殺人犯を含む男3人と女2人に事情聴取したところ、彼らは当時あるパーティに参加していたことが分かった。
当局の調べによると、パーティでは殺人ミームと問題視されている「青い鯨チャレンジ」ゲームが行われていたのだという。
■青い鯨チャレンジの犠牲者
「青い鯨チャレンジ」とは、2016年ごろにロシアで始まったといわれているオンラインの殺人ミームゲーム。管理者と名乗る匿名の人物が50日間で50個のタスクをプレヤーに課すもので、最後に自殺することで完結する。
このゲームで犠牲になっているのは、ほとんどが10代の少年少女。
テキサスに住む少年(15)が自身の首吊りをライブ中継したり、未成年の女子2人を自殺に追いやろうとした男(22)が実刑判決を受けたりするケースも、これまでに報告されていた。
■10代のネット関与への警告
専門家たちは、自傷行為や自殺に追い込むネットでの誘導行為に警鐘を鳴らす。10代の子供を持つ親は、子供がネットで何を見ているか監視する必要があると指摘した。
また子供の引きこもりやいつもと異なる行動、自傷行為への関心など行動の変化に注意を払うべきだとしている。
「青い鯨チャレンジ」に関しては、青い鯨の絵を飾ったり、絵を体の一部に描いたりしていないかも、ゲームに参加していることのヒントになるという。
■別名「ジョナサン・ガリンド」
ネットで「ジョナサン・ガリンド」と検索すると、実写版グーフィー(ミッキーマウスに登場するキャラクター)のような仮装の男性が現れる。
この人物は、SNSを通じて「ゲームをしませんか」と青い鯨チャレンジへ誘導するメッセージを送る仕掛け人と言われている。
2020年以降、「青い鯨チャレンジ」を「ジョナサン・ガリンド・チャレンジ」と呼ぶほど、この名前はSNSで拡散されている。
この写真の男性は、サミュエル・カニーニさんというコスプレイヤー兼マスクデザイナー。不気味なグーフィーは彼の作品だが、「青い鯨チャレンジ」の管理者ではなく無関係だという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・本間才子)