眠っているかに見えた70代女性が飛行機内で死亡 心肺蘇生を試みるも手遅れ
飛行機は無事に着陸したが、ひとりの高齢客は「眠ったまま…」。駆けつけた救急隊員たちが救おうとしたが、客はすでに死亡していた。
目的地に到着したのに、まったく動かなかった女性搭乗客がいつの間にか死亡していた。『New York Post』など海外メディアが伝えている。
■機内の女性に異変
9月21日、イギリスのロンドン・ヒースロー空港からフランスのニースの空港に向けて、飛行機が離陸。午後7時25分に到着予定だったが少し遅れ、午後9時に目的地に到着した。
搭乗客は席を立ち降りる準備を始めたが、73歳の女性客だけは座ったまま微動だにしない。飛行中は「寝ているのだろう」と思い気にしていなかった近くの客も心配になり声をかけたが、女性はやはり目を覚まさなかった。
動揺した客たちに声をかけられた客室乗務員は、ただちに通報。ほどなくして到着した救急隊員たちが心肺蘇生を試みたが、女性を救うことはできなかった。女性の死亡が確認されたのは、同日午後10時だった。
■死因は心臓発作か
フランスのメディアは亡くなった女性について「心臓発作を起こした可能性がある」と報道しているが、体調を崩した時期など詳細は不明。同伴者の有無は伏せられており、名前や出身地なども報じられていない。
女性が利用した航空会社は声明を発表し、「ロンドン・ヒースロー空港からニースに向かっていた機内で、悲しいことにお客様1名がお亡くなりになりました」とコメント。女性に関する情報は限られているが、一部メディアは「英国籍」と伝えている。
■若い搭乗客が死亡した例も
「機内で体調を崩すのは高齢者」というイメージがあるが、そうとも限らない。2016年2月には30代の男性が妻子と一緒にインドで飛行機に乗りシンガポールに向かったが、機内で急死したことを複数のメディアが伝えていた。
この時は飛行中に死亡が確認されたがインドに引き返すことはなく、そのままシンガポールに飛んだと伝えられた。男性が利用した航空会社も「事実」と認めたが、「個人的なことなので公表できません」「お悔やみ申し上げます」と死因などについては伏せたコメントしている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)