下半身麻痺の女性ドライバーが高温の車内で死亡 ガス欠時に携帯電話が使えず
身体に障害があり歩行困難の女性が、夜間の長距離ドライブでガス欠に。さらに携帯電話も使うことができず、脱水症で死亡した。
旅行などで、長距離ドライブをする機会が多いこの時期。高速道路に乗る前に、とにかくガソリンや携帯電話の充電を「満タン」の状態にしておきたいものだ。
アメリカ・ミズーリ州のある女性の悲劇的な死の話題を、『WSAZ3 NEWS』『KAIT-TV』ほかが報じている。
■下半身に麻痺が
この夏、アメリカのミズーリ州では最高気温が38℃にもなった。そんななか8月26日の未明、高速道路の国道 412号線の路肩に停められた車の中で、女性が脱水症状により死亡しているのが発見された。
女性はミーガン・オクスリーさん(36)で、下半身に麻痺があるため車椅子生活を送っている。車の運転はできるが、乗り降りには介助が必要な状況だった。
■家族が「全く連絡が取れず」
ミーガンさんは8月25日の夜、ダンクリン郡のケネットにある自宅から幼い姪2人を車に乗せて出発し、妹のアンバー・ジョーンズさんの自宅を目指していたが、あるときガス欠に陥った。
26日午前3時過ぎ、アンバーさんが「姉のミーガンから全く連絡がないため心配です」と警察に相談し、捜索を依頼。郡道522号線と交差するあたりの国道412号線上に、該当する車が停止していることを突き止めた。
■幼児2名も熱中症に
車は郡保安官事務局のハイウェイ・パトロール隊により発見されたが、ミーガンさんはすでに心肺停止の状態だった。
姪たちも熱中症を起こしていたが、搬送先の病院で適切な治療を受け、すでに回復している。車の外にあった小さな足跡から、一時的に車から降ることもあったと考えられ、ミーガンさんの体を動かそうと試みた可能性があるという。
■悪い状況が重なる
状況を確認した警察は「車がガス欠を起こした際、運悪く携帯電話も使用できなくなっていた。しかも姪たちは幼すぎて、なす術を知らなかった」と、悪い状況がいくつも重なっていたことを発表している。
夜間のドライブ、特に車の往来がほとんどない道路を長距離運転するときは、ガソリンや携帯電話の充電に不安はないか、必ず確かめる癖をつけたいものだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)