サーフィンに挑戦し腰の痛みとしびれから下半身麻痺 妊娠中の妻と新婚旅行中に…
サーフボードの上で腰から下に肉離れのような強い痛みを感じた男性が、やがて下半身の神経が麻痺。告げられた病名は、まったく聞き慣れないものだった。
新婚旅行で南国のビーチに出かけてサーフィンを楽しむなか、なぜか下半身の神経が麻痺していったアメリカの男性。来年2月には赤ちゃんが誕生する予定で、「絶対に寝たきりになるわけにはいかない」と語っている。
非常に珍しい症例に見舞われた男性の話題を、『SURFER Magazine』『WAGA-TV』などが報じた。
■新婚旅行でサーフィンに挑戦
ジョージア州アトランタのブレンダン・タウンさんが2週間の休暇を取り、新婚旅行でハワイに出かけた。
妻のチョー・パークさんは妊娠中で、来年2月に男の子が誕生する予定。そんななかブレンダンさんは、帰国する2日前の今月7日、サーフィンのレッスンに参加した。
■聞き慣れない病名
ところがサーフィンの最中、ブレンダンさんは腰の痛みとともに奇妙な感覚があることに気づき、現地の病院を受診することになった。
サーフボードの上である瞬間、肉離れのような強い痛みを感じたと話したところ、まったく聞き慣れない『サーファーズ・ミエロパチー』という病名を告げられた。その後、ザ・クィーンズ医療センターにヘリコプターで移されたという。
■背中を反らせるポーズが危ない
サーファーズ・ミエロパチーとは、サーファー、体操、ヨガなどの初心者に極めて稀に起きる非外傷性の脊髄損傷で、背中の過伸展が原因で発症すると考えられている。
ただし、世界的にも60ほどしか症例が確認されておらず、標準化された治療法が確立されていない。患者が麻痺に悩む期間は個人差があり、医師は「数週間以内に歩けるようになった例もあれば、半永久的に麻痺が残った例もある」と話したという。
■リハビリテーションに励む
その後、高額になる医療費を援助してほしいとして、1万5,000ドル(約220万円)を目標に、妻のチョーさんが募金サイトの『GoFundMe』にページを開設した。
ブレンダンさんはすでに集中治療室(ICU)から一般の病室に移っており、ベッドと車いすの乗り降りも腕や体幹の力を頼りに自分で移れるようになった。
最新情報がアップデートされ、「下半身にはわずかな感覚があるようです。彼は理学療法に頑張っており、回復への望みを捨てていなません」と綴っている。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)