動物保護施設に重機で突撃した男が逮捕 愛犬を取り戻したい一心で…
愛犬を取り戻したかった男が、動物保護施設を破壊するという暴挙に。警察官の阻止にも抵抗を続けた。
盗んだ重機を運転し、愛犬が収容された動物保護施設を破壊しようとした男が、警察官の度重なる発砲により阻止されたという。『Idaho State Journal』『Big Country News』などの海外メディアが報じた。
■重機を盗んだ罪で逮捕
アメリカ・ワシントン州フェリー郡の保安当局が、キャサリンクリーク地区で男が重機を盗んだという911通報を受けた。
「バックホー」と呼ばれる油圧ショベルを盗んだクリントン・カレスは、警察と一悶着を起こしたあとに窃盗容疑で逮捕された。保安官は、カレスには追加の容疑がかかる可能性があると述べている。
■動物保護施設を襲撃?
保安官事務所はFacebookの投稿で、カレスはリパブリック地区まで約50キロ走行し、愛犬が収容されているという動物保護施設を破壊するつもりだったと記した。
同事務所のレイ・メイカンバー保安官によると、カレスは愛犬を引き取ってくれる人が見つからず、地元の保護施設との保護の合意を拒否していたという。
■愛犬を取り戻したい一心で…
保護施設はカレスの犬を収容する以外に選択肢はなかったというが、カレスは数日後に訴訟を起こし、施設に戻ってきて犬を連れ戻ろうとした。
保護施設はその週の金曜日に収容が完了すれば犬を返すことを約束したものの、納得のいかなかったカレスは施設の職員に激怒し、彼の代理人は彼を施設内に通すように要請したそうだ。
その際、職員たちはカレスに対して、金曜日になったら犬を取り戻すために戻ってくるように告げたという。
■警察はショットガンで対応
バックホーが盗まれたという報告を受けた警察は、国境警備隊などの協力を得て、盗難報告を受けた場所から数キロ離れた場所でカレスの乗ったバックホーを発見した。
警察の勧告にも関わらず、カレスは停車することを拒否。そのため車が保護施設の近くに来た時、警察官たちはバックホーの前輪にショットガンを撃ち込んだ。
警察官たちが後部タイヤまでも平らにしたが、バックホーはタイヤが脱輪するまで進み続け、道路から外れたカレスはついに降伏したという。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)