ガーシー被告初公判で綾野剛の調書読み上げ 「恐怖を覚えます」「自己肯定感がズタズタ」
YouTube上で著名人らを常習的に脅迫した罪などに問われているガーシー被告の初公判が行われ、被害を受けた綾野剛による調書が読み上げられた。
著名人らを繰り返し脅迫したとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの罪に問われている元参議院議員・ガーシー(東谷義和)被告の初公判が19日、東京地裁で行われた。公判では、被害を受けた俳優・綾野剛の供述調書が読み上げられた。
■綾野ら男性4人を脅迫
起訴状によると、ガーシー被告は昨年、YouTubeで綾野ら男性4人に脅迫を繰り返し、うち1人の名誉を棄損。
今年2月には、綾野ら男性2人による刑事告訴を取り消させようと考え、SNSで「お前がこんなことしたら嫁と子供が生きづらくなんで」などと脅したとされている。
■起訴内容を認め謝罪
ガーシー被告は公判で、「起訴状に書いてある発言をしたことについては間違いありません」と起訴内容を大筋で認め、「被害者の方々には申し訳ありませんでした」と謝罪した。
弁護側も起訴内容を大筋で認めながら、脅迫の常習性については争う意向を示している。
■「自己肯定感がズタズタ」と怒り
公判では、検察側が綾野による供述調書を読み上げた。
綾野は、「私はLINE、メールは特定の相手にのみ送る手紙のようなものだと思っています。第三者には見られたくないそれを暴露する(被告の)行為には恐怖を覚えます」と訴える。
さらに、「(被告に)お世話になった気持ちには変化がありません」とする一方で、「きょうのことは人を信頼する気持ち、自己肯定感がズタズタにされました。悩み苦しみ告訴しました」「この苦しみを理解してほしいと思います。何年服役しても反省せず、それを武勇伝のように語るのであれば意味がない。(被告が)反省するように厳しい判決を望みます」などと述べた。
■参院選当選も除名
ガーシー被告は、著名人らの私生活をネタにする「暴露系YouTuber」として注目を集め、昨年7月の参議院議員選挙に、当時のNHK等から出馬して初当選。一度も登院しないまま、今年3月に除名され議員資格を失った。
同6月に滞在先のアラブ首長国連邦から帰国直後、成田空港で逮捕されていた。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)