「世界一背が高い」でギネス認定された人気犬が天国へ がん手術後に肺炎を発症し…
体高1メートルを超え「生きている最も背の高いオス犬」だったグレート・デンが、3歳で死去した。2022年にはギネス世界記録に認定されている。
体高1.046メートルを記録し、2022年に「最も背の高い犬」としてギネス世界記録に認定されたグレート・デンのゼウスが死亡した。アメリカの『USA Today』やイギリスの『Daily Mail』などが報じている。
■骨がん手術後に肺炎で死亡
テキサス州ベッドフォードに住むブリタニー・デイビスさんが、「私たちのベイビー・ボーイが亡くなりました」と、SNSとギネス・ワールド・レコーズの公式サイトで愛犬ゼウスの死を報告した。
ゼウスは、今年8月に骨がんと診断されていた。「最良の医療を与えたい」と考えたデイビスさんは寄付を募る団体『GoFundMe』を立ち上げ、支援金は数週間で170万円を突破。応援メッセージも世界中から多数寄せられたという。
そうして手術に臨み、術後の経過は順調かに見えたが、3日後に合併症が発覚。血液検査と胸部X線検査を行ったところ、肺に液体と細菌が溜まる「誤嚥性肺炎」と診断された。
その後は抗生物質の投与を続けたものの効果はなく、12日の朝に死亡が確認されたのだった。
■飼い主から医師へ感謝の言葉
デイビスさんはSNSを通して「ゼウスには、私たちと一緒に泣いてくれた最高の医師たちがいました」と、万全を尽くしてくれた医師たちへの感謝の言葉を述べた。
また「彼(ゼウス)は懸命に闘いましたが、肺炎がひどすぎました」と肩を落としつつも、「もう痛みはありません。今は安らかに眠っています」と、ゼウスがこれ以上苦しまずにすむことに安堵した胸の内を明かしている。
■最も背の高い犬に認定
グレート・デンをずっと欲しがっていたデイビスさんの希望を兄がかなえ、生後8週間のゼウスが家族として迎えられたのは2020年のこと。生後数ヶ月の子犬にもかかわらず、街を一緒に歩くと体高1メートルを超える巨体は常に注目を集めた。
デイビスさんがギネス・ワールド・レコーズに問い合わせたところ、体高1.046メートルは「生きている最も背の高いオスの犬」として2022年3月にギネス世界記録に認定され、一躍世界中に知られることとなる。
「愛情深く、思いやりがあり、気が強く、やりたくないことは何もしない性格」「近所や地元のファーマーズ・マーケットを散歩したり、窓際で寝るのが好きだった」「1日に最大12カップの餌を食べ、時折目玉焼きをおやつに食べる」など、デイビスさんにとってゼウスとの思い出話は尽きないようだ。
・合わせて読みたい→世界最高齢の犬が31歳の誕生日を迎える ギネス世界記録をまた更新
(取材・文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)